100601 三鞍の山荘

   
   

  式の後、全員で遠州森町三倉にある「三鞍の山荘」へ向かう。掛川の町を通り抜け山の中に入ること約1時間。こんな山奥にという山の中にフランス料理・今井シェフの経営する山荘がある。この方は最近もテレビに出たとか。知る人ぞ知るフランス料理界の大物である。

 今井シェフがあいさつで言う。「16年前、なんでこんな山奥にと言われたが、前の谷は風が通り、後ろの山からは美味しい水が集まってくる。そんな土地をここに見つけてお店を作りました。つまり、お客様のことは全く考えずに自分の思いを大切にしました」と。そして、今日のために作る料理「海の幸とパイ包み焼き」のことを話してくれました。さまざまな料理と美味しいワインが出たが、やはり「海の幸」のすばらしさが際立っていた。レポーターのようには上手く表現できないけれど「幸せを感じる料理」(結婚式にかけた苦心の作はどうですか?)というものを食べたのは始めてである。

 
   

 約2時間の素敵な料理と楽しい会話の食事会も終わる。今晩はそのままこの山荘に泊まる。夜、一部屋に集まって二次会というか、原田家恒例のトランプが始まる。

 翌朝、みんなは食堂で朝食を食べるが、山荘の人が声をかけてくれたのでテラスに出て風に吹かれ、鳥の声を聞き、目の前の斜面に広がる茶畑を眺めながらゆったりといただく。何にも考えずにただひたすら眺め、ただひたすら食べる。

 食事後、現地解散のはずが新婚さんの新居を見ようということになった。家のすぐ裏には大きな川が流れ、土手には桜並木が続く。前の田んぼはすでに田植えも終わり、水を張られた田んぼからはかえるの鳴き声が聞こえる。ある意味、東京での生活に疲れていた彼女にとってはここは理想的な癒やしの環境かもしれない。ただひたすら彼女の第二の人生(ちょっと遅くなったけど)の幸せを願わずにはいられない。(5/9)