121231 韓国紅葉紀行7(楽安邑城3)

  門を入ってすぐの広場に木で作られたたくさんの像が立っている。「チャンスン」と呼ばれる村の守り神という。怖い顔をして村の入り口に立って、悪鬼や疫病から村を守る役割を果たしている。目がギョロっとして口が大きく、怖いんだけどなぜだか滑稽にも見える。
 何枚も写真を撮っていると連れ合いは「よっぽど気に入ったのね」という。確かに気に入った。北アメリカの先住民で有名な「トーテムポール」にも似た、しかし、こっちの方が表情が豊かだ。見学者の私には「守り神」というよりも、なぜかほっと落ち着く「ほっと神(こんな言葉あったかな?)」に見える。

121229 韓国紅葉紀行6(楽安邑城2)

前回書いたように、これらの風景もセットが残されたものなら理解できるのだが、実際に人が生活しているという。朝早くだったがたしかに家の中には人がいたし、通りを普通に歩いている人も見た。犬もいた。
アメリカにも「アーミッシュ」と呼ばれる、現代文明を拒否して生活する人々がいる。しかし、それは宗教上の考えから自分たちが望んでいる生活スタイルだが、ここではそうした思想上のものとは思えない。発展著しい韓国の、それも釜山などを見た後ではそのあまりの格差に唖然としてしまう。なにか理由を見つけようとする私の方がおかしいのか。繰り返すが、塀の中と外とのあまりの違いに呆然としてしまった。
ひょっとして「呆然」とする私は、トイレに入ればウォシュレットで温かいお湯でお尻を洗ってもらえる国に住んでいる人間だからかもしれない。

121227 韓国紅葉紀行5(楽安邑城1)

ここは草家。つまり、藁葺きの民家が残る集落で、石積みされた塀の中に住民たちが実際に生活している韓国唯一の生きている民俗村だという。「チャングムの何とか」というドラマが撮影されたというので、その時のセットが残されているのかと思ったが、何百年も続いてきた村だという。それにしても日本でいえば20年生まれの私でさえかすかに記憶にある藁葺き屋根だ。それが塀の中に約90戸もあるというのだから驚きだ。

XPのパソコンがなかなか起動してくれない。これまでなら放電するとなんとか頑張ってくれたのだがいよいよ寿命か?「7」の方はいまだに好きになれない。おまけに段落の始めの文字を1字下げているのにそれをアップするとそれが表現されていない。元国語教師として忸怩たる思いあり。

121224 韓国紅葉紀行4(前野曜子)

二日目、バスが変わった。ガイドさんは「調子が悪かったので」とさらっと言ったが、やはりそうだったのか。それにしても昨日は最後まで頑張ってくれたもんだ。今度はリムジンバスということでゆったりとしたスペースなのは有難かったが、シートを傾けると足が床に届かない。意外とこの姿勢は苦しい。
今度は新車。シートの皮のにおいがする。通路の向こうの男性が教えてくれた。飛行機と同じで座席の下から足受けが出てくるので楽ですよ。知ってるような顔をしたが正直な話、全然知らなかった。
シートを傾け、足を伸ばして、ipodを聞いている。今、嵌っているのは「前野曜子」。youtubeで高橋真梨子の曲を探している時に偶然出会った。ペドロ&カプリシャスの初代ボーカリスト(ちなみに2代目が高橋真梨子である)ということだが全く覚えていない。「別れの朝」を聞いているが何とも言えないすばらしい歌声だ。こうした声、こうした歌い方のよさを理解するには若すぎたのかもしれない。それにしても10は若い佐藤さんが知っていたのには嫉妬(?)を感じる。

121222 イルミネーション

     
     

 我が家の近く、散歩コースからよく見える田んぼの中の一軒家で、毎年イルミネーションに頑張っている家がある。もうすっかり名物になって始まるとすぐテレビの取材があるという。もう何年もブログに載せたので」今年はもういいかと思っていたが、昨年は「がんばろう 日本」だったのが今年は「がんばろう 中津」になっている。そこでもう一度掲載することにした。それにしてもやっと車がなんとかすれ違うことの出来る道に毎日たくさんの車がやってきている。事故が起きたとは聞かないが、いつもひやひやだ。

121219 韓国紅葉紀行3(雨の順天湾)

   
   

 順天湾自然生態公園。
    目で見るのではなく耳をすまして聞いてください
    息を一度大きく吸って胸に込めてみてください
    水の音、鳥の音、風の音が爽やかに
    干潟の波と一緒に揺れる
    葦畑の長くて深い物語を・・・・・
とパンフレットには書かれている。まあ言わんとするところは分かるのだが、それにしても言葉使いが稚拙すぎて胸に響いてくるものがない。おまけに雨が降ったり止んだりで、その上日が落ちて暗くなってくる。ツアーの中でも何人かはこの湾が一望できるという展望台まで行ったようだが、行ったってどうせ何も見えないんだからと引き返す。ふんだりけったり。
 付属の自然生態館に展示されていた写真を撮りました。

   
   

 これが同じところの写真か!と思うような画でしょう。タイトルがいかにも演歌ぽくって我ながら噴き出しそうです。

121216 韓国紅葉紀行2(不雨神話崩壊)

   

 定員は24名だったと思うが、18名の参加。若い人は80代のお母さんの付き添いで参加した方のみ。そのほかはひょっとしたら私よりも年配ではないだろうかなんて都合のいいことばかり言っているが、私だって2日目になったばかりのピカピカの67歳だ。そうなんだよな、もう70が近いいんだ。
 空港を出発して順天湾自然生態公園へ。30分ほどして雨が降り始めた。バスに当たる音がけっこう激しい。これまでの「不雨神話」の崩れ去った瞬間だった。春はバスに乗ると雨が降り、目的に着くと上がるか小雨になったのだが、今回はそれも虚しい望みのようである。雨だけでなく、追い打ちをかけるようにバスがうめき始めた。スピードも目に見えて遅くなった。

121113 韓国紅葉紀行(出発・入国カード・プルコギ)

 これから韓国紅葉紀行が始まる。11月の4~7の4日間である。名づけて「秋の南韓国全羅道周遊4日間」。先輩の夫婦を誘ったが、今年は忙しくて無理だとの返事。空港9:40集合。「時間厳守」とあるので逆算して30分前に着くように7:10に家を出る。いつも思う。田舎に住むとこの時間が無駄だなあ。高速入り口8:10.都市高速入り口8:41.空港駐車場8:56.予定よりも10分以上早く着いてしまった。
 入国カードを書く時いつも考えてしまう。見本にもらったのには全てローマ字で書いているが、ネットでは住所だけは漢字のものもある。おそらく私みたいに住所までローマ字で書くことに抵抗感のある人が多いんだろうなあ。でも漢字で書きながら小心者だから、これでいいんだろうかとつい考えてしまう自分がいていやんなる。
 昼食は釜山の空港内のレストランで「プルコギ定職」。豪華絢爛(?)。春の時とは大違い。味噌汁が辛い。あとから辛さが口に広がる。韓国に来たのだと「舌」で実感した。