091231 来年も良い年でありますように!

 27日。昨晩飲んで歩けなかった分を取り戻そうと昼からヤマダ電機まで3㌔の距離を歩く。帰ってびっくり。玄関のドアに「山芋」が立てかけてある。慎重に(折れないように竹に蔓で縛ってくれている)山芋の身長を測ると105cmあった。月初めに山芋掘りに行こうと誘ってくれたのだが、私の方が都合が悪くてお流れになっていた。午前中掘りに行った収穫の中から立派な物をわざわざ届けてくれたのである。「旬のものはいいでー!」という彼の顔が目に浮かぶ。こういうことが友情を深めてくれる。今晩はお気に入りの「とろろ飯」。

 29日。連れ合いは今年5回目の、そして、私は3回目の、今年最後の忘年会を二人でする。場所は「一合」。風がなかったので歩いて出かける。そこで見たお品書きには「わたりがに2,500円」とあった。前回は2,800円だったが、家では6匹1,000円で手に入る。さっそく次の日に買ってきてもらう。この写真を撮っている時にはもちろん生きて動いている。私をじっと見つめる目が「俺を食べるのか!」という。迷わず成仏してもらうために精一杯美味しく頂いた。

 本当のところ、東京物語で今年を締めくくろうと思っていたのですが、生きている以上けっこう書くことがあるもんです。まあこれもいいかと私らしく最後を食べ物で締めくくることにしました。6月から始めて、いつまで続くかと思っていたのによくもまあこんなに書けるもんだと自分でも感心しています。読んでくれている人がいるということが一番の励みでした。できたら「もっとコメントを!」とは思っているのですが・・・・。それでは、「おーちゃんのブログ」を覗いてくれてありがとう。来年は4日から始めます。
来年も良い年でありますように!

091229 幼虫

庭の草取りをすると必ずこの幼虫が出てくる。何の幼虫ですか?

 27日日曜日、風は冷たかったが、日向ではぽかぽかする。公民館に飾ったサルビアのプランターの片付けをする。全部で18個もあるのでけっこう時間がかかった。その中で3つのプランターから幼虫が出てくる。少ないので8匹。多いのになると17匹も入っていた。それを見たとたん、以前いた犬を思い出した。それも昨年亡くなった「白」ではなく、その前にいた犬である。

 名前を「ゆう」という。登録に行くと名前は?と聞かれた。「ユウ」と答えると「どんな字を書きますか」と更に聞かれたので、面白くなって男の子が生まれたら付けたかった「裕」という字を教えた。真面目くさって書類に「裕」と書き込む担当者の顔を今でも覚えている。その犬は連れ合いの友だちの家で飼っていたメス犬に子どもができた時にもらった犬である。芝の血を引いているとかで小型のお嬢さんであった。

 私が庭の草取りを始めるとすぐ横に来てうずくまる。草を取った跡からたまに虫の幼虫が出てくる。何気なしに投げてあげると喜んで口の中に入れた。それ以来、それがほしくて、私が草取りを始めると待つようになったのである。ハイジに出てくるヨーゼフがカタツムリを口に入れるのに似ている。同じ犬でも裕の後に飼った白は全く見向きもしなかったが。

 裕は穴掘りに励んだ庭の中で眠っている。

 下の娘が椿で飾ってあげた。

091228 忘年会Ⅱ


お店のコーナー

マスターお薦めの白ワイン

 26日、急遽忘年会が入る。クォータインの店長恵良さんと話していたら、急に飲もうかになった。それも今日がいい。今日しか空いていませんという。これから31日まで毎年2日に行っている福袋の売り出しの準備で毎晩遅くなるそうだ。連れ合いも入って三人で「ヴォライユ」に。3時頃に予約を入れたらもうカウンターしかないという。

 連れ合いがお茶の先生たちとの忘年会で頼んだコース料理が良かったというので同じものを注文する。コースといってもそこはそれ、年金生活者でもたまに行こうかと思える値段である。前菜で出た中では鴨の燻製が美味しかった。二品目の名前が「カルパッチョ」というそうだ。日本でいう刺し身に相当するものだとは考えもつかなかった。彼が「醤油をつけない刺し身もいいですね」なんて言ったが、意味が分からず笑ってごまかしておいたのだが・・・・・。メインのお肉は耶馬溪の地鶏で美味しかった。ワインはマスターお薦めの白ワイン。きりっとした味で2杯も飲んでしまった。最後のデザートには笑ってしまった。真面目一方のマスターのすることよ。理由は写真を拡大してください。

 楽しいおしゃべりと美味しい料理を堪能し、そのまま帰るはずが、連れ合いのたっての希望で「フォー・シーズン」に行く。50過ぎてやっと結婚したマスターはすぐ気づくほどふっくらとしている。思わず「太ったね!」というと、「幸せ太りです!」と返された。横にいる奥さんもふっくらとなっていた。

091227 東京物語最終夜(キャビン・アテンダント)


羽田空港

1枚では寂しいので

 席(54F)について、上着を脱いで、新聞を読み始まるまでは順調だったのに、急に咳き込み始める。それでもこれまでだと水を飲んだり、のど飴を舐めたりすると少しは落ち着いていたのに、今回に限っては治まるどころか激しくなり続けて、咳の止まる時がない。

 のどは言わずもがな、身体全体がほてり、目がチカチカしてくる。あまりのことにトイレに入ってシャツを1枚脱ぐ。機内の暖房が自分には耐えられないほどだし、下着はユニクロのヒートテック。普通のにしとけばよかった。咳のし通しで汗が出て、それで体温が上がり、むせてしまう。悪循環である。

 キャビン・アテンダントの方にお願いしてだれもいない最後尾の席へ移動させてもらう。快く応じてくれただけでなく、体温計は持ってきてくれるは、熱冷まシートまで持ってきてくれるのにはただひたすら「ありがとう!」というばかり。文字通り「有り難い」体験ではないか。生まれて初めて「熱冷まシート」なるものを額に張ったが、その冷たさの気持ちのよかったこと。

 そのあと、回ってくるたびの声をかけてくれる。咳は苦しかったが、その声を聞くだけでだんだんと治まってくる。「病は気から」を地でいって、とうとう治まってしまった。「私も秋に風邪を引いて、咳で胸を痛めてしまいました」などと話してくれた。キャビン・アテンダント(やはり昔ながらのスチュワーデスでないと実感がわかない)とゆっくり話すなんて経験がなかったので(おそらくほとんどの人はないと思う)、この「咳」もありかなんてニヤケた思いになってしまう。最後になって胸の名札を見る。それまではどうしても見る勇気がなかった。こんな思いをするなんてまだまだ捨てたもんじゃないな。

 「吉田」とあった。

091226 東京物語(東京駅から空港へ)


皇居側から見た丸ビル街

 明け方になって寝入ってしまった。起きたのは8時半。あわてて33階へ。昨日と同じ席に案内されたのにはびっくり。

 10時にホテルをチェックアウトしてシャトルバスで浜松町駅へ。コインロッカーに荷物を預ける。以前ロッカーが分からなくなって往生したことがあったので今回は慎重の上にも慎重に。山手線で東京駅へ。「3時にここ(八重洲北口大丸前)」と決め、それぞれ単独行動をとる。とてもじゃないが彼女のデパートの買い物ツアーには付き合いきれない。単独行動の気楽さを覚えると病みつきになってしまう。

 のんびり歩きながらまずは1日目に雨だった皇居前広場へ。どうしてこんなに朝っぱらからジョギングをする人が多いのだろう。とはいえ、私も帰ってからは夜走ろうと思う。こんなに美味しいものばかり腹いっぱい食べていると、おそらく次の検査では数値が上がっているだろう。

 皇居前からまた八重洲北口に戻り、あこがれの「丸善」へ。これまでたくさんの書物の本を読んできて、丸善という書店は私にとっては特別な存在になっていた。ところが、本屋は本屋。期待が大きかっただけに失望も大きい。そこから今度は日本一の規模を誇るという「八重洲ブックセンター」へ。ここには各階(?)の窓際に、ゆっくり座って本を読むことのできるスペースが用意されていた。堂々と立ち読み、ではない座り読みができるのである。小学生の女の子の横に座って佐々木譲の「笑う警官」を広げる。15年ほど前に買った、スウェーデンのヴァールー/シューヴァル夫妻のマルティン・ベック・シリーズの中にも同名の作品があったのを思い出して懐かしくなったからである。始めは斜め読みをしていたのに、いつの間にか夢中になってしまった。買ってもいないのに悪いなと一応は思ったのだが・・・・。

 連れ合いは大丸でいい買い物をしたようだ。表情が明るい。

091225 中津市蛎瀬・梅津邸

田んぼに入って撮る。おかげで靴はドロドロになった。 近づいて人形を。子どもが喜ぶはずだ!

 この時期になるといろんなところでイルミネーションが始まる。近所にも何箇所か飾っているところがあって楽しませてくれる。そのうちの2箇所が大々的である。

 その一つ、大新田では100m.ほどの道路の両側にある家が、それぞれ工夫を凝らして展示している。3年ほど前、あまりの評判に夜の散歩ついでに出かけて感動した。やっと車が通れる程度の狭い道路なので、光が凝縮されたように見える。その時はちょうどTOSが撮影に来ていた。今年も登山の反省会(名前だけだが)のあとみんなで出かけた。一軒々はそうでなくても、通りの家がみんなで一斉に点灯するとすごく華やかに見えるし、なにより「みんなで」というのが素晴らしい。

 もう一つは蛎瀬の「梅津邸」。夜の散歩コースにあって、ここは11月の下旬から点灯している。田んぼの中の一軒家で、真っ暗な中に鮮やかに光が浮かび上がっている。浮かび上がるというよりは光が踊っていると表現した方がよさそうだ。先週の金曜日には、少し離れたところに片道2斜線、おまけに路肩も車が通れるほどの広い道路があって、数えたらそこに9台も停まって見学している。家の横にはやっと車が離合できるほどの農道があり、そこにも何台も停まっていて、小さな子どもたちの歓声も聞こえる。家の庭先にも入ることができ、イルミネーションだけでなく、ディズニーの人形たちも展示しているので子どもたちは大喜びである。

 とにかく一軒のイルミネーションにしては桁外れであり、年々バージョンアップしている。おそらく購入費用もかかるだろうし、電気代だってバカにならないと思う。しかし、毎夜毎夜、たくさんの人が集まり、喜んでくれて、子どもたちが歓声を上げるのを聞くことほど幸せなことはないかもしれない。ひょっとしたら見物の人たちの間に入ってその声を聞いているかもしれない、なんて勝手に想像したりして・・・・・。

 ぜひ、写真をクリックして拡大してみてください。

091222 東京物語(表参道から八芳園へ)

 原宿からそのまま表参道へ。たしかにお洒落な街だ。歩いている人もなんとなく個性的な服装ばかりだ。しかし、若い男の子がスカートをはいているのには参った。うわさには聞いていたがほんとだったんだ。夜、イルミネーションをゆっくり観に来るので、「OMOTESANDO HILLS」という建物だけ訪れる。

 この建物の中にあり、歩道に面した「kurkku3」というお店でお昼をする。初めて「黒ゴマつゆのそば」というのを食べる。トッピングの野菜は温野菜。面白い味だ。しかし、表参道という街だからこそこういう変わったものも美味しく食べられるのではなかろうか。

 明日はまた雨という予報なので、明日の予定だった白金台の「八芳園」まで遠出する。内緒の話、ここで慌ててしまったため、明日の予定よりも今日の予定だった「根津美術館」をすっかり忘れてしまった。帰って歯医者で見た「家庭画報」には根津美術館の特集があった。素晴らしい写真だった。逃がした獲物は大きい。

 白金台の駅を出てすぐに「八芳園」はある。神宮でも書いたがこんな都会にこんな閑静な空間があるのかとびっくり。おまけに信じられなかったが無料。ここは一見の価値あり。白金の町を散策するのもおすすめです、といってくれた佐藤さんもここは知らなかった。ぜひ、皆さんにも見ていただきたい。

 南北線の白金台駅を出て、すぐ目の前。そして、無料。