130424 法事7(知恩院)

八坂神社楼門 円山公園しだれ桜 平野屋本店

 昼は13時に予約しているので時間はたっぷりある。圓徳院から東大路通りに出て、八坂神社を通り抜け、丸山公園のしだれ桜(完全に盛りを過ぎていた)を横目に見て、昼食会場の「いもぼう」の横を通り、知恩院へ。

知恩院三門 男坂 女坂

 前回の時にも思ったのだが、円山公園のしだれ桜は、ガイドブックには必ず載るほど有名なのだが、もう年なのか花に勢いがないし、実際に枝も枯れてきているようだ。知恩院。ここは三門がいい。下から見上げる景色は圧倒的である。三門をくぐって急な男坂を登ると本堂(御影堂)が見える、はずだが、改修工事に入っていて全く見ることができなかった。下りは女坂を歩く。なぜゆるやかな坂を「女」坂というのか!

130422 法事6(高台寺)

 高台寺は北の政所「ねね」が秀吉の菩提を弔うために開いたお寺として有名である。前回、孫と来た時には円山公園のしだれ桜を優先したために素通りしてしまった。今回の旅の私のメインの目的地でもあった。ところが、何度も言うがいつもだとぴったりのはずの桜の開花も、今年の早い開花でしだれ桜は散ってしまっていた。もちろんライトアップも昨夜の風雨で見ることはできなかった。あ~あ?

 高台寺を出て、ねねの終焉の地という「圓徳院」へ。入場券が高台寺とセットになっているという理由だけで訪れた寺院である。そうでなければおそらく気がつきもしなかっただろう。途中の坂道の方が風情があって素敵だった。

130420 法事5(大谷本廟)

 朝食は7階のレストランで。目の前に東山連峰が一望できる。このホテルの自慢の景色だ。中ほどに見えるのは「八坂の塔」。右手には清水寺が見えたのだが、写真には写っていない。五右衛門じゃないが「絶景かな!」である。この旅のメインは本山参りである。どうかすると桜の方が気になって仕方がないのだが、なにはともあれ大谷廟へ。ホテルから歩いて行けるというのでのんびり出かける。昨日の嵐がウソみたいだが、それでも雲は低い。ひょっとしたらもう一波乱・・・・・。

 前の記憶は定かではないが、坂道を登っていくと右手に高速道路(?)が見える交差点があり、その奥が本廟だとだけ覚えている。その記憶通りの景色が見えたのでうれしくなってきた。我が菩提寺が持っている区画は無量寿堂の中の「への1番」。いつかは私もこの中に入るのだろうか。

130418 法事4(京都の町に夢が咲く)

宿泊場所は「京都ホテルサンルート」。この時期よくとれたもんだ。企画から業者への手配と、横浜の甥には感謝・かんしゃ!繁華街の河原町には徒歩で10分という立地にある。河原町の居酒屋で食事をし、そのあとの自由行動として用意してくれたのが、①先斗町散策コース②円山公園ライトアップコース③坊主BARで一杯コース④ホテルでののんびりコースと盛り沢山なのだが、この雨風ではどうしようもない。とはいえ、さすが河原町。人で一杯だ。「坊主BARで一杯」というのにはちょっと心惹かれるものがあったのだが・・・・。

居酒屋の名前は「京の町に夢が咲く」。よくこんな名前をつけたもんだ。田舎じゃ考えられない名前だ。ビルの地下にあって、意匠も派手派手!これも田舎じゃ考えられない。0千円で飲み放題。これまで飲み放題で元を取ったという記憶がない。それでも今回はその飲み放題でさえ楽しさにつながった。楽しく気の合う人たちと日頃と違う場所でお酒、ということが、こんなにも心躍るものになるとは。お店の中の近くの一角(というほどの広さがある)では若者たちが元気を出していた。全ての仕切りの戸を開け放って、おそらく200人は軽く超えていただろう。どこかの大学の新入生コンパだと言っていた。そうだ、京都は学生の街だったんだ。

130417 法事3(低気圧)

 法事のあと、駅前の「山水茶寮(昨年の北部豪雨のあと、本耶馬渓の店を閉めて中津に出てきた)」で昼食をとり、ソニックに乗る。小倉で9分の接続時間で新幹線のぞみに乗り換える。学生の頃(50年前の話)、休みになると帰省に利用していたのが「特急みどり」だった。9時間はかかっていた。今は中津から新大阪まで、小倉で新幹線に乗り換え、2時間45分だ。信じられない速さだ。

 春の嵐だと天気予報は繰り返していた。門司からやってきた姉の話では、家を出る時には台風のような雨風だったそうだ。行けるだろうかと心配していたら中津では雨くらいで拍子抜けしたとびっくりしていた。広島を過ぎても、新神戸を越えてもいやな雲は広がっているが、雨が降るでもなく、街路樹も揺れていない。ところが、車内の電光掲示板では繰り返しくりかえし「急速に発達した低気圧の影響により関西の在来線や特急に間引き運転や運転休止が行われています」と告げている。

新大阪から降り始めた雨は、京都に着くころには春の嵐になっていた。

圓徳院から八坂神社の間で見た光景。犬矢来=犬のマーキング(小便)を防ぐためのものだが実際に見たのは初めて。そして、軒先の豪華なしだれ桜。京都は絵になるなあ。

130416 法事2(トカゲの自殺)

 法事と言えばいつも思い出すことがある。思い出すというよりトラウマのようになって染みついているといったほうが正確だ。

 いつの法事だったのか、甥たちが座敷の外でワイワイ騒いでいる。縁側の横に小さな(というよりいつまで経っても大きくなれない)バラがある。それをとり囲んで真剣に話し込んでいる。のぞいてみるとバラの枝になにかが刺さっている。干からびたトカゲである。私にすれば見慣れた風景だが、横浜や熊本といった都会に住んでいる甥にとっては何が何だか分からないのだ。

 どう決着がついたのか。「おそらくこれはトカゲが自殺したんだろう」となる。自殺という高度な精神の働きを、あのトカゲが、あの小さな頭脳で紡いだとどうして導き出したんだろう。自然から離れるとはどういうことのか思い知らされた出来事だ。蛇足ながら、トカゲの自殺を「モズの速贄」と言います。

130414 法事1(前夜祭)

 4月6日。父親の25回忌と母親の17回忌。それと父親の半年後に亡くなった長兄の25回忌と、お寺さんの許しを得て全部まとめて法事をした。こうした時にはできるだけみんなでどこかに出かけるようにしている。今回は横浜の甥が企画してくれて、三人ののど仏を納めている大谷本廟へお参りしようとなった。本来なら桜の一番いい時期のはずだったのだが、今年は桜も早く開花したし、週末は春の嵐になるとTVがうるさい。いったいどんな旅になることやら。

 熊本と横浜、そして、静岡から帰ってくる甥や姪が前泊するというので、みんなで居酒屋へ。そのあと30周年で行った「フォーシーズン」へ。彼らとの付き合いも長くなった。双子の甥は亡くなった父親(長兄)と同じ年齢になったという。それにしても双子とはいえ髪の薄くなり方までよく似たもんだ。

記事に合った写真のない時には京都で撮った写真を適当に使う。なにしろ2日間で400以上撮っている。まずは言いわけ!この小さな川は有名な「高瀬川」のようだ。前々日のライトアップは見事だったらしい。川面に見える白いものは桜の花びらだ

130408 紅葉探訪4(光明禅寺)

1時過ぎになって太宰府のお石の茶屋でやっと昼食をとる。大駐車場から天満宮までの賑わいに比べたら、本殿の裏は閑散としていて2軒ほどの茶屋が閉まっていた。秋の3連休、紅葉の季節、不景気なんだなあ。お昼は「おでん定食」。もちろん梅が枝餅も。参道の「かさの家」の梅が枝餅には行列ができるが、私はここ(お石茶屋)のが一番好きだ。

帰りに目的地の「光明禅寺」へ行く。これまでは玄関を上がると目の前に木箱があって、参詣料として200円を自分で入れていた。このスタイルはここに来始めた20年前から変わっていなかった。ところが、今日は男の人が座っていて、まるで監視しているようだった。たしかに監視している。えっ!と思いながら庭を見る縁側に出ると、これまで入ることのできた座敷への通路が閉められ、庭に面した窓にはカーテンが張られていた。座敷の畳や縁側に座って心ゆくまで庭を眺めることのできたとっておきの場所だったのに。

おそらくお金を払わない人が多くなったんだろう。おそらくマナーの悪い人が増えてきたのだろう。やむにやまれずの対応だったんだろう。でも、ここで見続けてきた紅葉の素晴らしさ、ゆったりとした時間がどこかに行ってしまい、二度と戻ってこないだろう悲しさがこみ上げてきた。

桜が散ったこの時にやっと紅葉探訪が終わりました。違和感を覚えながらの人が多かったのではないかと反省しています。と言いながら、おそらくこうしたこと(時期を外れる)はこれからもしょっちゅうだと思います。これに懲りずに今後ともお付き合いください。今度は一気に「桜紀行」となります。