230130 剣客商売1

いつだったか、「久しぶりに池波正太郎の本が読みたくなった」と書いたような気がする
調べてみたけど見つからなかったので諦めました
ということで、現在、第5巻まで読み終わっている
読むたびに思うのだが、彼の小説に出てくる料理の(食べる)場面が
年を取るたびに心に響くようになってきている
例えば、第1巻の「女武芸者」の話では、最初から食べる場面から始まる

「台所から根深汁のにおいがただよってきている。
 このところ朝も夕も、根深汁に大根の漬物だけで食事をしながら、彼は暮らしていた。
 若者の名を、秋山大治郎という。

ーーー9行空いて続くーーー

根深汁を食べ始めた彼の両眼は童子のごとく無邪気なものであって、ふとやかな鼻はたのしげに汁   のにおいを嗅ぎ、厚い唇(くち)はたきあがったばかりの麦飯をうけいれることに専念しきっているかのようだ。」

昔から食の細い性質(たち)だったので、大治郎のように食べたことがなかった
だからこそ、憧れるのか

230125 神戸京都14(哲学の路1)

銀閣寺から歩いて数分で法然院がある
その法然院から若王子(にゃくおうじ)神社に至る、
琵琶湖疎水の分流に沿った約2キロの小径が「哲学の路」と呼ばれている
哲学者・西田幾太郎が散策、思索にふけったといい、
この名がついた

銀閣寺1で書いたように、今日の行程を「哲学の路散歩」と名付けた
学生時代にも何度か訪れたが、
今日のこの路は、滴るような緑であふれている
今日は一人なので、とにかくんびりと歩こうと思う
そのためにホテルでの朝食も食べずに、
予定より一時間早く新快速に乗ったのだから

230120 にゃんこ1・2

京都に行く前だったか後だったか、新聞で素敵な写真を見つけました
書籍のコマーシャルのところでした
「四字熟語 にゃんこ」と「にゃんこ2」です

もう今更新刊を買おうとは思わないし、それかといって見たいし・・・・
ということで、市立の図書館に予約しました
以前にも書きましたが、予約をするとまず県内の図書館にないか探してくれます
無い場合は購入してくれます
何ともありがたいシステムです
これまでも、県立や竹田市や津久見市の図書館の本が送られてきました
条件は期日内に返すことだけです
「厚かましすぎるよ」と連れ合いには言われますが、
そういうシステムがあるのですから、使わない手はないですよね

写真集ですし、20幾つからの四字熟語からなっているので、すぐ見終わってしまいそうです
繰り返し見ようとは思っていますが、
まずは「5つ」ずつゆっくり楽しみます
そうすれば10日で終わります
あとは返却日まであれこれ見て楽しみましょう

追伸又は謝罪
2ページ目に「索引」がありました
そこを見ると、たくさんの4字熟語が掲載されていて、
なんと99の4字熟語が載っていました
お詫びして訂正します

230115 神戸京都13(銀閣寺5)

銀閣寺の庭園は回遊式庭園になっており、
庭を歩いていると、銀閣寺を上から眺められるスポットに出ます
ここからは銀閣寺(観音堂)と京都の街を合わせてみることが出来ます
こんなことを意図して造っているとしたら、そのセンスに脱帽です
よく金閣寺・銀閣寺と並び称せられますが、個人的には銀閣寺の方が好きです
年を取ればとるほどそうなっていきます

池にはいくつかの石橋が架かっているのですが、
ある橋の手前に「北斗石」という立て札が立っていて、
何か曰くありげな大石が池の中にありますが、どんな曰くがあるのでしょう
私には、それよりも石橋の上にある縄でくくられた小さな石の方が気になります
なんでぽつんと置かれているのかな・・・・?

今、安曇野の人から電話がありました
私の疑問に対する回答です
私も、ネットで「茶室の立ち入り禁止の合図」(←クリック)で引いてみました
答えは、「関守石」だそうです
何とも風流な言葉ですね
ぜひクリックしてみてください
それより、安曇野の人の博識にはいつも驚かされます

230110 神戸京都12(銀閣寺4)

東求堂から少し上りになる
弁財天の祠の少し先には、義政が茶の湯に使ったと伝えられる「お茶の井」がある
この辺り良質の水が湧き出るようだ
なのに、たくさんのコインが投げ込まれていてうんざりです
10年ほど前に売った畑の片隅に、
「黒田官兵衛が汲んだ井戸」と昔から我が家では伝えれていた井戸があったが、
今はもう宅地になってどこがどこやら分からなくなってしまった

山道を下りに入ると、山肌から湧き出る細い滝と小さな泉を見えてくる
「洗月泉(せつげつせん)」という
泉に写る月影をさざ波が洗うなんてだれが考え付いたのか!?

230105 京都神戸11(銀閣寺3)

砂盛以外に、銀閣寺は苔と緑が美しいので有名である
どちらかといえば、苔と緑の方に惹かれます
京都で言えば、苔で有名なのはもちろん「西芳寺」です
ところが昔は女人禁制だったため見ることのできない母親のために、
足利義政が自らこの庭を作庭したとか

西芳寺といえば、学生時代2度訪れています
もう半世紀を軽く超えてしまいました
そのころは訪れる人も少なく、
静寂の中で、木漏れ日の差し込む深い苔の碧に感激したのを思い出します
そのころは自由に参観できたのですが、
その後、あまりに見学者が多くなりすぎて予約制になっているとか

230101 明けまして

おめでとうございます

昨年の11月終わりに一人で京都に出かけました
画面の下に書いているように「嵯峨野」を二日ほど回りました
天龍寺から宝筐院まで
素晴らしい紅葉の景色に巡り合いました
特に、最後の宝筐院は偶然の出会いで、そして、奇跡的な景色でした
その紹介は今の「神戸京都紀行」の後になります

この絵は、野宮神社から竹の小径を通って
常寂光寺に行く途中で撮ったものです
水路沿いの向こうに小さな社が見えます
お年寄りの夫婦がお参りか、清掃か
いかにも嵯峨野らしい風景です