110909 平戸紀行8(聖フランシスコ・ザビエル記念教会)

 坂道を登りつめると、まず目に入ってきたのは突き当たりの道に佇む中学生くらいの少女の姿である。ここにこんな風景が、と思えるものであった。右手には大きなモスグリーンの建物が見える。昭和6年に建てられた鉄筋コンクリート造りの教会だが、それにしてもモスグリーンの外壁は教会では珍しい。
 表に廻ると、聳え立つ巨大な尖塔がゴシックならではの力強い印象を与える。個人的には宝亀教会や田平教会など、小ぢんまりとした信者の顔が見えるものが好きである。見る人の目を上へ、空へと導くのはゴシック建築の最大の特徴だが、ここでは外壁にたくさん造られた白い(モスグリーンに白でよく目立つ)尖塔が、見る人の心をより天へと誘(いざな)う効果を与えている。協会の隣には「ザビエル記念像」が立ち、平戸と始めてキリスト教を日本に伝えたザビエルとの深いつながり・歴史を教えてくれている。
 教会の前にある土産物屋(他の教会では全く見られなかったことをどう解釈しようか?)で佐藤さんにアイスをおごってもらった。じめじめした暑さの中、口に広がる冷たさがなんとも心地良かった。