110506 津和野紀行4(本町通り)

 本町通りには旧い商家が軒を並べる。

   
俵種苗店  酒蔵(初陣) 
   
さゝや(呉服店)  高津屋(薬屋) 

 本町通りを抜けると、通称「鯉の米屋」と呼ばれる「吉永米店」がある。店の前で車を洗っている若い女性に、「ここは・・・・・」と言った途端、「鯉でしょ。どうぞ入ってください」と手馴れたものだ。たしかに「鯉のおる米屋です/遠慮なくお入りください」の看板も出ている。店の中を通り抜けると先客がいる。小さな子どもが餌を投げると、鯉の上に鯉が乗ってきて凄まじい光景となる。昔はけっこういろんな家でこうした光景は見られたらしい。
 

   
   

110505 津和野紀行3(殿町通り)

 津和野は小さな町である。津和野川に沿って、周囲を山に囲まれた小さな町である。「小さな町」ということばを繰り返しているが、この言葉は津和野駅前に建てられたテントにいた、おそらくボランティアであろうお年寄りから聞いた言葉である。「どこから来られたのですか? 大分から! こんな小さな町にわざわざ来ていただいて・・・・・・」。たしかに、駅からゆっくりと30分も歩けば町並みを通り抜けてしまいそうである。
 津和野といえば、「山陰の小京都」。本町通には旧い商家が残り、殿町通りには掘割に水が流れ、今も鯉が泳いでいる。

     
掘割と鯉  多胡家老門  藩校養老館 

 どちらといえば彩りの少ない通りに、急に鮮やかな建物が目に入る。ゴシック様式で建てられた気品のある教会である。中に入ると床は畳敷きだ。その畳の上にステンドグラスを通して鮮やかな光が落ちている。小さな子どもが懸命にその光を踏もうとしているのが絵になる。
 

     
     

110504 津和野紀行2(静かな町)

偶然だが人影が途絶えた 11月をもって休業とあった  

 「アンノン族」ー懐かしいひびきだ。おそらく今の若者には何のことか分からないだろうが・・・・。1970年の大阪万博で国内旅行が定着し、その当時、国鉄(これも懐かしい)が“ディスカバージャパン”のキャンペーンを始める。同じ頃創刊されたファッション雑誌“an・an”と“non-no”が多数のカラー写真による旅行特集を掲載し始めた。美しい写真や記事に刺激され、これらのファッション雑誌を持った若い女性たちが特定の観光地に押しかけたので「アンノン族」と命名されたのである。旅行など全く縁がなかったが、年代的には私たちも辛うじてその仲間の一員であった。
 そこで紹介された観光地はそれまでのいわゆる観光地ではなく、各地の小京都と呼ばれる洒落た場所に代表される、つまり癒しが目的の場所に彼女たちは訪れたのである。そして、山陰の小京都と呼ばれたここ「津和野」にもたくさんの若い女性たちが押し寄せた。
 ところが、そうしたイメージは見事に覆された。連休の初日というのに「えっ、これだけ!」という観光客である。ましてや若い女性たちはいったいどこに隠れてしまったのだろう。特定のお店にだけに人は集中し、つぶれたお店や空き家も多く見られる。小京都というイメージの持つしっとりと落ち着いた雰囲気ではなく、町全体が暗く静まりかえった印象である。70年には15,412人いた人口も現在では約半分の8,348人にまで減ったという。 
  

110503 津和野紀行1(事故)

   

 土・日の予定を一日早める。どうも日曜日に雨が降る予報になったのである。ペンションに29日の泊まりに変更したいと電話を入れる。こうしたところがツアーでない利点だ。ネットで調べると、苅田北九州空港から高速に乗り、中国自動車道の六日市インターで降り、187号線を津和野へというコースが出た。
 ところが(このあと「ところが」が繰り返される)、ナビでは小郡インターで下りるように指示される。一瞬焦ったが、熊本の時にナビの指示に従わなくて一度も通ったことのないコースになったのが最近なので、ここはガマンと従うことにする。9号線沿いに山口市の横を通り、長門峡から阿東町を通って、津和野には11時過ぎに到着する。
 家を朝8時に出たので「吉志SA」でおにぎりを買って簡単に朝食を済ます。福岡方面は25キロの渋滞と出ていたが、こちらはスムースに流れる。ところが、「美祢西IC」を過ぎたところで突然スピードが落ちる。高速の路肩に男女が立っているのを見て仰天する。男は流行のちっちゃな犬を抱えている。分離帯の方には車が置きっぱなしになっている。危ないことこの上ない。おまけに車は「ベンツ」である。
 ところが、事故はこれだけではなかった。その先で今度も高級車らしい車が事故っていて渋滞になっている。ベンツは故障らしくて(ベンツでも故障するんだ!)どこにもぶつかった跡はなかったが、この車は前も後ろもめちゃくちゃだ。老夫婦が路肩に立っていたが、奥さんがやはりちっちゃな犬を抱えて険しい表情をしている。だんなさんの方は途方にくれた表情で、この後大変だぞって他人事ながらも心配になった。
 ところが、この先で今度は対向車線で事故である。二度あることは・・・・とはよく言ったものだ。どうも追突(それにしてはした方の車の見当たらないのが不思議なのだが)されたようで、すでにパトカーも来ていた。ところが、反対車線はここからが大渋滞になってしまった。行けども行けども渋滞は続き、軽く10キロは超えていただろう。なのにそれからでも3台ほどパトカーや事故処理車がサイレンを鳴らし、マイクでがなりたて、事故のあった方に行こうとしていた。パトカーの方こそ邪魔になりそうだ。 

110501 CM(資生堂2)

 かつて資生堂には一人のモデルと音楽が見事に融合したCMがたくさんあった。その中でも私の中で圧倒的な存在感を持っていた二人の女性がいる。一人は100221「心に沁みます」で紹介した「真行寺君枝」である。二番煎じになるがもう一度取り上げてみたい。

     
     

 マッチをする  吹き消す  パイオニアのヘッドホーンにレーバンのサングラス  曇った窓ガラスをぬぐう手  そこにナレーションが入る。「切れ長の目に/なぞめいた影/ゆれるまなざし」。
 この時、彼女は16歳だったという。女性がその人生の中でほんの一瞬だけ見せる美しさを切り取ったCMだった。
 もう一人は「小林麻美」。

     
     

 長い髪に陰のある表情。背が高く細い身体に都会的なけだるさを漂わせていた。あずき色の着物姿と彼女のその表情に、南こうせつの「夢一夜」がかぶさっていく。「素肌に片袖通しただけで/色とりどりに脱ぎ散らかした/床に広がる絹の海・・・・・」。
 この歌は私のカラオケの定番になった。 

110427 CM(資生堂)

 退職して、書きっ放しになっていたブログの整理をした。整理とは書き溜めた原稿をきちんと順番にファイルに保存することである。そうやって始めて気がついたことがある。ブログには使われていない原稿のあることは判明したのである。理由は分からない。もったいない話だ。その中身は時期を選ぶものではないのでこれから載せていこうと思う。まずは「CM」から。

できるだけ元気のよいものを 完全なる私好みから

 1年前、CMについて書いた。その時は御三家と呼ばれた一つ、「サントリー」について書いている。双璧となったらサントリーと資生堂になるだろう。化粧品会社なので女性が対象となるが、男の私でもすばらしいな~とつい見とれてしまうものがあった。そして、対象が対象だからサントリーよりも映像と同じくらい音楽が重視されている。いまでも資生堂のコマーシャルとしてはシャンプーのCM「つばき」が目につく。そこには多くの日本を代表する女優さんがモデルとして起用されているが、多すぎて視線が分散されてしまう。

110425 桜紀行(菊池公園)

 いつもは阿蘇・一の宮を通っていた熊本への道が、ナビを信用しなかったために今まで一度も通ったことのない菊池を通る羽目になってしまった。ところが、山道から開けた所に出た途端、桜並木にぶつかった。けっこう観光バスも停まっていたし、人も出ていた。帰りにはここをまた通って帰ろうと話した。こういうのを「怪我の功名」というのだろう。
 
 写真を見ても分かるとおり、桜も多く、沢山の花をつけてきれいなのだが、私にはイマイチなのである。なにが足りないのだろうかと考えたが思いつかない。その思いがずっと残っていたのだが、ブログを書き始めて思いついた。それは・・・・・・・。私の桜への思い入れの強さが影響しているのだと。小倉城も熊本城も健軍通りも、行きたい、見たいという思いが強かったし、その土地の歴史に対する思いもあった。
 ただ単にきれいなだけでは心には響かないのだ。「思い」が大切なんだ!
 今回の桜紀行はこれで終わりです。連休の30・1日には1泊で「津和野」へ行きます。また沢山の写真を撮ってきます。 

110422 桜紀行(健軍通り2)

 熊本城から路面電車で行くはずが、終点の停留所からけっこう歩くと聞いたので車に変更する。途中で分からなくなり写真屋で尋ねる。親切に地図まで書いてくれて、通りは駐車ができないので「マルミヤ」というスーパーがあるからそこに停めるといいよとまで教えてくれた。
 
 たしかに健軍通りの両側には桜並木が続いているが、やはり途中で停めるわけにはいかないようだ。教えてくれた通り「マルミヤ」に停める。ちょうどお昼時になったので敷地内にある「番や」という焼肉店に入る。外観は洒落ていて、もちろん店内もきれいだ。コンビランチを頼む。これにドリンクは飲み放題で、最後にムースのデザートがついている。これで980円というからランチはお店の宣伝だというのも納得。
 
 さらに、こうしたチェーン店の味はイマイチというのが相場だが、私も連れ合いも満足だった。男性店員の接客も温かい。男性女性に限らずこれでよく接客業に就いているなという人をたまに見かけるが、こういう場合の女性にはガマンならない。いつもは書かないアンケートに全て二重丸をつけて箱に入れる。