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奥入瀬渓流は、その源を十和田湖に発する。前に来た時には湖畔の宿に宿泊したのを覚えている。そして、朝、湖畔を散策した時に、高村光太郎の「乙女の像」を見ている。綺麗な裸像というよりずいぶんたくましいなというのが偽らざる心境だった。もちろん連れ合いには黙っていたが・・・・・・。
今回は着くなり十和田湖遊覧船に乗せられ、雨模様の中なのでなんとなく裏寂れた感じがして、これはこれで風情があるとは負け惜しみ。晴れた日に来たかったし、もう少しゆとりを持って行動したかった。
青森には「ジョッパリ精神」というのがある。寒くても、苦しくても耐え忍ぶ心だという。1年の半分を寒さに、深い雪の下で生きる東北の人々の心である。そして、春が近づいてくると心が「じゃわめ」いてくるそうだ。「じゃわめぐ」には、寒気がする。あるいは、ぞくぞくするという意味がある。
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暖かくなるにつれてじっとしていられなくなるのだ。厳しく長い冬があるからこそ、短いみちのくの夏だからこそ人々はその喜びを心の底から感謝し、喜び、身を焦がすのである。その表現が「ねぶた」なのだ。その喜びを直接表すのが「跳人(ハネト)」だと思う。
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浴衣に花笠、肩にタスキ、青やピンクのおこしに腰には器ガガシコつけて、白足袋に草履をはいて、ラッセラー・ラッセラーと叫びながら飛び跳ねる「跳人(ハネト)」が、ねぶたのもう一つの主役だ。誰かがラッセラー・ラッセラーと音頭を取ると、みんながラッセラッセ・ラッセラーと応える。今でもこの掛け声が時々頭の中を駆け巡る。
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ねぶたには、凱旋太鼓と出世大太鼓の二つがある。両方とも3mを超えるもので今晩出ていたのは出世大太鼓だった。一つの太鼓に3人の男が敲き、笛や鉦も加わって勇壮でもあり、賑やかでもある。特に賑やかなのが鉦=手振り鉦。手摺鉦(ジャガラ)ともいう。「ラッセラー」の掛け声に合わせて鉦を敲く。歩きながら敲くのも賑やかなのに、ハネながら一斉に敲くのだから壮観だ。個人的には男性よりも女性の演技の方が好きだ。
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ガイドさんの話では、前夜祭では笛・太鼓・鉦・跳人(ハネト)などのコンテストが開かれるという。それぞれの凝縮した技が一度に見られる前夜祭(昔、一粒で2度美味しいなんてCMもあったなあ)。今、それをネット(←クリック)で楽しんでいます。
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自称21歳のガイドさん曰く。人口30万人の街に、6日間の祭り期間中に昨年は300万人もの観光客が押し寄せました。ます席は確保しているのですが、規制が始まる6時半までにたどり着かないと遠くから歩くことになります。遅れないようについてきて下さい。遅れても探しに行けません。と冷たい。雨が心配ですが、少々の雨が降っても「ねぶた」は中止になりません。言うことがかっこいい。「雨で濡れるか汗で濡れるか」の違いだけです。参加する人はそうだろうけどな。
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小雨が降る中、時間通り7時10分から祭りは始まる。まずは、ミスねぶたの3人のお嬢さんたちのパレードから。東北まで行かなくても家の中で見れますというねぶたとは大違いの、綺麗で笑顔の素敵なミスねぶた。人形ねぶたは雨に備えて全体を透明のシートで覆っている。迫力に欠けるが仕方ない。ます席からでは写真が撮りにくいので、ます席から降り(有料なのでもったいないが)歩道、それも交差点の信号機を左に、右には交通整理のお巡りさんがいるので割り込んでくる人もいない。
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