100418 京都物語4(哲学の道)

 今日もスタートは清水さんから。そこまではあまりに乗客が多かったのでタクシーを使ったが、京都は市営バスが便利だ。番号で行き先が分かる。銀閣寺に行くには100か203である。メーターのところが賃走となったタクシーが多く走っているが、グループでなければ一日バス乗り放題のチケットを使った方がずいぶん経済的である。

 銀閣寺前のバス停で降りると右手に琵琶湖疏水に沿って桜並木が続く。「哲学の道」である。哲学者の西田幾多郎が思索にふけりながら歩いたという逸話から名づけられたというのは有名な話。だれが言い出したのか、ネーミングの勝利。この名前がいったいどれだけの人を惹きつけたか。前回(といっても学生時代、40年以上も前である)とずいぶん印象が違っている。もっと狭い道で、もっとひなびた印象を持っていたのに、ずいぶんはなやかになってしまった。

 写真でも分かるとおり、人、ヒト、ひと・・・・・・の波である。穏やかな陽気と満開の桜、まだ散り始める前の一番鮮やかな色の、いちばん華やかな時である。これだけたくさんの雑誌、マスコミに取り上げられれば当然のことか。近くにはたしか「法然院」があった。ほとんど訪れる人のいない、静かなしずかなお寺であり、京都での一番のお気に入りの場所だった。それと当時は拝観料なる下世話なものは取っていなかったといまだにしつこく覚えている。

 人と、もったいない話だが1キロもの桜並木に酔ってしまい、南禅寺をあきらめて(惜しかった!昔よく出かけたあの明治時代に造られたという水道橋はもう一度見たかった)途中から引き返す。道の入り口にあった「かぎ富」という小さなそば屋さんに入る。場所は抜群なのになにしろ席が5つしかない。けっこう待たされてしまった。(4/5) 

100416 京都物語3(円山公園から知恩院へ)

     
 三年坂 振り向いてはいけないとか なしか!  二年坂  かの有名な「よーじや」

 翌朝、もう一度清水さんをお参りする。帰りに「七味家」の手前を右に曲がる。三年坂を通り二年坂へ。三年坂では振り向いてはいけないと言うが、なしか!この辺りは古い京都の趣を残している。というよりそれを売りにしている。しかし、どこかのようにほとんど残っていないのに、城下町を宣伝しているのとは訳が違う。やはり、それなりの情緒があって、歴史の重みを感じさせる。

 高台寺では若い男が門前に出てさかんに「しだれ桜」が満開になっていることを宣伝しながら客引きをしていた。どうみてもあれは客引きだ。ところが、拝観料が600円ときては客引き行為が裏目に出て意地でも入りたくなくなる。彼の横を知らん顔をして、昨夜は引き返してしまった円山公園に向かう。意外にすぐ近くだった。

 すごい人の波だったが、あこがれの「円山公園のしだれ桜」が妙に貧弱に見える。観光雑誌なんかにはこの世のものとは思えないライトアップの姿を見せているのだが・・・・・。枯れた枝も残っていて・・・・・・なんで残しているのだろう。そうか、夜ならあまり目立たないか。

     
 昼間は枯れ枝が目立つ  圧倒的な三門  御影堂

 円山公園から見て右の山手の森に巨大な伽藍が見えている。疲れて歩けなくなった連れを残してひとりで出かける。思い切って出かけてよかった。目の前に圧倒的な存在感で三門がのしかかってくる。その三門の先にも石段(男坂)があって、その先に何かがある(当然か?)ことを予感させる。肉ばなれを起こして痛いはずなのに、この時ばかりは必死でその痛い足をあげている。現金なものですね。そして、男坂を登りつめるとその先には御影堂が。「法然上人800年忌」という大きな看板が立っていた。そういえば、今年は親鸞聖人も800年だったはず。西本願寺とこの知恩院はどちらが大きいのだろうか。テレビの特集で見たが、西本願寺の方が大きいと思うのだが、周りが山に囲まれているだけに知恩院の方が大きく見えてしまう。(4/5) 

100413 京都物語2(清水寺)

   
   

 京都駅前のホテルにチェックインをしたあと、すぐに清水寺に出かける。姫路城に負けず劣らずここも人の波。ここは修学旅行で何度も訪れているので記憶は確かである。七味家も、清水焼の「ひろた(毎回1個の珈琲カップを買うのを楽しみしていた)」も、土井の志ば漬もまだ覚えていた。

 以前連れ合いと姉夫婦とライトアップされた紅葉を観に来たことがある。もう何年前になるか。たしか龍安寺(定かでない)とこの清水寺(確信あり)だった。その時の印象が強烈だったので、ほかはどうでもここだけは、それも夜に絶対訪れるぞと意気込んでやってきた。・・・・良かった!連れは何度も感嘆の声を上げる。こんな満開の、おまけにこんなに暖かい、穏やかな夜に、鮮やかにライトアップされた桜を観ることのできた幸せを、何度もなんども言葉に出したほどである。清水の舞台から観る桜も、遠くの京の町の夜景もいいが、池に映った夜桜となると幻想的ですらある。この池の景色は季節は違うが、前回も観た覚えがある。

 一つだけ残念なことがある。それは三脚を持ってこなかったことである。夜景モードで撮るのだが、シャッタースピードが遅くなってどうしてぶれてしまう。それが分かっていたから何度も持ってこようとしたのだが、それでなくても荷物になるからとあきらめたのである。案の定ほとんどの夜桜の写真はぶれたり、ぼやけたりしてしまった。また機会があるなら、今度こそ三脚持参だと肝に銘じた。(4/4)

   
   

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100412 京都物語1(姫路城)

 小倉発9:55 ひかり552号。姫路には11:50に着くので、約2時間本を読んで過す。姫路駅に着いたとたん、なんの前触れもなく右足のふくらはぎが痛み出す。その痛みが半端ではない。なんとか駅からお城に向かって歩き出すのだがますます痛くなる。とうとう歩けなくなり、連れの二人には先にお城に向かってもらう。

 私は病院を探す。全く知らない土地で、おまけに今日は日曜日。やっと交番を見つけて病院を聞くと、近くに「姫路医療センター」があることを教えてくれた。もちろんそれ以上は歩けないのでタクシーを何とか見つけるが、そのタクシーがセンターまでのわずかな距離をたどりつけない。日曜日、おまけに12日から大修理が始まって、天守閣は5年後でないと見ることができないという。旅行会社は「見納め姫路城」というキャッチフレーズでツアーを組む。そして、マスコミはたくさんの人が集まった様子を繰り返し放映する。今行かなければ乗り遅れるぞ!と言わんばかりである。おかげでお城の周りは人と車で埋め尽くされた状態である。

 なんとかたどりついて救急の担当医に診てもらう。レントゲンまで撮った結果は、軽い肉離れでしょうということだった。面白いものでシップを貼り、痛み止めを飲んで、医者に診てもらったことが効いたのかなんとか歩けるようになる。しかし、待っている間にいろんな人生ドラマを見る。病院の待合室というのは人生の縮図である。ところが、今回保険証を持っていなかったので実費を取られる。保険制度の有り難味が良くわかった。

 連れと巡り会えたのが15:30過ぎ。お城の横にあった美術館を訪れたあとは、ただひたすら彼らの出てくるのを待つだけ。散々な姫路城ではある。
 

 前回(3月28日)来た時に見た西ノ丸はすでに化粧が終わっていた。青空の中に白い壁が輝いて、5年後は必ず天守閣を見たいものだと思った。それまで元気でいなければ・・・・。 

100411 妙な夢

「花海棠」。今年はきれいな花をたくさんつけてくれた。

 

 時々妙な夢を見る。その代表は、大学を卒業できていない夢を見て慌てふためくというものである。これは1・2年に1回は必ず見ていて、汗びっしょりになって飛び起きてしまう。よっぽど不真面目な学生生活を送っていたのだろう。そのつけが今回収されているようだ。昨夜の夢は学校で(小学校なのか中学校なのかが曖昧)私が道徳の授業をしているという新たなパターンである。その時は授業の内容まで鮮明に覚えていたのに、朝になるともうぼんやりとなってしまった。

 きっかけは、おそらく新しく指導員としてやってきた方との会話にあると思う。もちろん私が以前教員をしていたことを知っていたので、自然とそういう方面の話になっていった。その中で、今の教育でいいのか。このままで子どもたちの将来は、ひいてはこの日本の行く末は、なんて話になっってしまった。

 それからある現役の先生と話をする機会があって、その方が言われた言葉が心に残っていたのも夢の原因だと思う。彼の言う小学校の荒れた状況は考えられないことばかりだった。その中の一つ、教育委員会の学校訪問の時、「歓迎!」ということで2階から小学生がトイレットペーパーを投げたというのである。その後に続けた彼の言葉が忘れられない。「こういう子どもたちをそのままにして中学校に送り込むなんて、これこそ人権侵害だ」と。

 こういう状況にしっかりと向き合って、しっかりと腹を立ててくれる教員がいることがうれしかった。(4╱9) 

100410 キランソウ

キラン草(別名 地獄の釜の蓋) となりではアザミが蕾を用意していた

 公民館ではほとんどの時間をパソコンを前に椅子に腰かけている。で、できるだけ昼休みには身体を動かすようにしている。以前は、上のグランドでジョギングをしてみたり、保健センターにあったエアロバイク(この言葉が出てこなくて事務所の人がすぐネットで調べてくれた)をこいでみたり、212号線から支所までの坂道を歩いたり走ってみたりと、あれこれやってみた。今はグランドに上がる石段(35段ある)を上がったり降りたりしている。

 最近肉ばなれを起こして中止していたのを今日から再開した。すると、あちこちに紫色をした花らしきものが見える。スミレにしては花色が強いし、オオイヌノフグリでないことは一目瞭然。支所のタバコ組合の人たちに聞いたが分からない。ひとりが風物館の河野さんが知ってるかもしれませんよというので電話をする。言葉だけでは要領を得なかったが、「地面にべったりくっついた」という言葉が決め手になった。「おそらく○○でしょう。ファックスで図鑑の絵を送りますから確認してください」となった。

 届いたファックスの絵は見事に真っ黒で、かろうじて「キランソウ」という名前が分かったので、ネットで検索してみた。画面にはきれいな写真と『キラン草(別名地獄の釜の蓋) ずいぶん大層な別名ですが、このキランソウは薬効が高く、「病気で死にかけている人でもこの草で生き返り、一度開いた「地獄の入り口に蓋をする」というのでこの名前がついているという説もあります。「医者要らず」という別名もあるらしいので、「地獄の釜の口から死にかけた人を連れ戻す」という由来が正しいのかもしれません』と、丁寧に説明してくれていた。そういえば、小さい頃「地獄の釜の蓋」という言葉は聞いたことがあったな。

 今日のタイトルは別名「便利なネット」としてもよかった。(4/9) 

100409 春告鳥

この花の名前を「シャガ」と知ったのは20年以上も前のこと。山道を歩いている時教えてもらいました。そのあとすぐ庭に植えました。それ以来、増えもせず減りもせず、春になると生垣の陰でひっそりと咲いています。

 

 孟浩然の詩に「春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聴く 夜来風雨の聲 花落つること知る多少」というのがある。「春暁」である。起句の「春眠暁を覚えず」は人口に膾炙(かいしゃ)したもので、ある一定の年齢の方であれば口にしたか聞いたかしているはずだ。

 ところが、そうした状況から遠ざかってもう何年になるだろう。たしかに昔は休みになると昼前にならないと起き出さなかった時代もあった。空腹になってしかたなく起きていたのである。それがいつからかよっぽど疲れた時以外は暗いうちから目が覚めてしまうようになった。寝るのも若さ、つまり体力がいるということを思い知らされた。

 そんなに早く起きてどうするのか。いくつかのパターンでいろいろ考える。つまり、「妄想」である。ところが、この頃朝早くからいい気分になっている。鶯の鳴き声である。ぼーっとしながらただひたすら鶯の鳴き声を聴く。鳴き声の中に身を置いてみる。なんともいえない幸せな時間である。妄想もいいけどやはりこちらの方がずっと幸せである。

 その鶯の声も三月の始めに比べたらずいぶん変わってきた。鳴く鶯の得意そうな気持ちが良くわかる。以前だと、おいおい、もう少し勉強してから出直して来い!という程度の啼き方だった。それが今では得意そうに鳴くし、ひょっとすると自分で自分の声に酔いしれていないかと言いたくなるくらいまでになった。高く低く、早くゆっくり、節回しまで変えてくる。あまりのいい声に誘われて庭に出たが、姿は見えない。椿の木の間でガサゴソしているのは分かるのだが。

 あと2回ほど書きためたブログを掲載します。そのあと、またシリーズ物が5回ほど続きます。  

100408 ガイドさん

 

いいコンビでした

 はじめはなんか冗談っぽい、どうかすると不真面目な話し方に思えたのだが、途中から慣らされたのか妙に楽しくなってきた。ゆったりとした、それでいて滑らかな話し方が心地良くなってきたから不思議だ。そういえば私の好きな落語家に似た話し方だ。そして、商売とはいえあとからあとから言葉が出てくる。それもほとんど間違いがない。ガイドさんによっては中途半端に覚えていて、名前や年号、その他の固有名詞を間違えることがけっこうある。いったん気になるとイライラする。我ながらなんといやらしいツアー客なのかと思う。 

   
 これが「みっちゃん」。  広島風お好み焼き

 出雲大社から広島へ縦断する。三次ワイナリーでトイレ休憩のあと、一路広島駅へ。まだまだ春まだきで、山道で雪が降り始めたのにはびっくりした。広島駅には18時に着く。新幹線まで約1時間。こんなに時間があってどうするんだなんて思っていたが、駅構内で夕食をとってちょうどいい時間になった。

 添乗員さんお薦めのお店「みっちゃん」に入る。ここはお好み焼きの専門店。期待していったのに味はいまいち。なにより店員、特に女の子の接客態度が最悪だ。こんなお店を勧めた添乗員の味覚、人を見る目を疑った。ここは広島駅構内。いわば顔である。そして、広島のお好み焼きといえば全国ブランドである。それがこのざまでは広島の名折れになるのだが・・・・。(3/29)