100715 DIPTIさん

   

 文化の森大学の7月講座が13日開催された。大雨にもかかわらずたくさんの受講生が参加してくれてほんとのところほっとした。インド出身の女性を講師に「Culture and Food」と題して講演していただいた。
 話はまずインドの特徴から始まる。広い国土に多くの民族が混在する。公式の言語が14あり、細かく分ければ1,000もの言語に分かれるそうだ。仲の良い友だちとの間も言葉が通じないなんてことも起きるらしい。だから、子どもたちは普通に5つの言語を操ることができるという。なぜそうなるのか説明してくれたがあまりの日本との違いにこちらの頭がついていけない。宗教もたくさんある。もともとあるヒンズー教にジャイナ教、外から入ってきたイスラム教にキリスト教。インドで生まれた仏教はいま少数派だそうだ。インドを一言で表せれば「多様性の国」といえそうだ。ひょっとしたら「混沌」という表現の方が似合っているかも。
 22年前、日本人と結婚して何も知らなかった日本に来て、たくさんのびっくりしたことに出会い、たくさんのすばらしいことに出会い、たくさんのことを学んだと話してくれた。その中で心にずっしり残ってしまったことがある。それは、彼女の母親の生き方である。彼女が死んだ時、彼女には自分の身にまとう1枚のサリーしか残っていなかったそうだ。貧しくて着るものがないのではなく、、持つ者が持たない者に与えるという昔からの生き方を当たり前に行ってきたからだそうである。
 日本に来てびっくりしたこと。「寒かったこと」「風呂の湯をみんなで使うこと」「おいしくないけれど、ということ」「新築でもち(食べ物)をなげること」・・・・・、沢山の、たくさんのびっくりしたことを話してくれました。たくさんの日本のすばらしいことも話してくれました。
 そうしながら私たちには失ったこともたくさんあることに気づかされた時間でした。

100713 サルビアの育て方(2)

 ④「発芽までは直射日光は避ける。水やりは十分に」
 水やりは十分にということであるが、上からはかけないこと。上からかけるとせっかく植えた種が動いてしまうことがある。霧吹きで湿らせるのも一つの方法だが最もよい方法は箱ごと水に浸すやり方である。私は発泡スチロールの箱に水を入れ、そこに浸した。
⑤「発芽し、双葉が出たら日に当てる」
 発芽を促進するために新聞紙をかぶせたが、そのままにしておくと徒長しすぎることがあるので、発芽したらすぐに紙をはずすこと。だいたい1週間で発芽する。
 2週間後、本葉が出始める。本葉が出たら徐々に日に当てる時間を延ばし、1週間を過ぎたら丸1日外に出して置くようにする。と同時に1000倍の液肥を与える。2ℓのペットボトルの容器にキャップ半分(5cc)を目安とする。

   
 10日後。ずいぶん成長した。  20日後。本葉がだいぶ出ている。

⑥「本葉が2~4枚出たらポットへ移植する」
 3週間後、本葉が4枚になったのでポットへ移し変える。最初、ポットに軽く土を入れ、指で穴を開ける。そこへ苗を入れ、土を足しながら植えつける。この時、ポットの底にマグアンプを1・2粒入れると成長にいい。これは師匠がやっていたのを盗んだやり方である。植え付けが終わったらたっぷりと水をやっておく。3日ほど日陰に置き、苗が落ち着いたら少しずつ日に当て、あとは1日中日向に置くようにする。

   
 26日後。葉がしっかりしている。  26日後。ポットに移す。

100710 サルビアの育て方・番外編「ツマヨウジ」

 
 昨年のサルビアの写真です。この花から今年の種を採取しました。

 

③「種まきは間隔を粗く、種の上から3mmくらいの土をかける」
 以前書いたような気がするが、種から育てるというやり方は5年前からである。私の教員生活最後の年に一緒に勤めた教頭さんが学校の美化に取り組んでくれた。前の学校で美化担当になった時、学校には金がないので苗を買うわけにはいかない。どうするか。いきついたところが「種から育てる」であったそうだ。この学校でもそのやり方で花壇に花を植えたいのですが、と言ってきたので、私に教えてくれるならと条件(?)をつけて許可をした。
 彼のする種まきを見てびっくりした。彼のパンジーの種まきのやり方はピートバンに1粒ひとつぶ植えていくやり方である。まずピートバンを水で湿らせ、というより水につけて含ませると2倍3倍に膨れ上がる。そこにツマヨウジで穴を開け、湿ったツマヨウジに種を1粒つけその穴に落とす。1つのピートバンに種を70粒ほど蒔く、ではなく、植えるのである。ふつう種というのはばら蒔くとばかり思っていたのでツマヨウジには驚いた。
 たしかにその方が密集しないので徒長しなくてすむし、ポット上げをする時根を痛める確率が少なくてすむ。おまけに穴を開けて落とし込むので「種の上から3mmくらいの土をかける」をやらなくてすむ。「3mmくらいの土」というのがよく分からずに悩みの種である。その悩みも一挙に消える。前回「数字にはこだわらなくていい」などと書いたが、本人はそういうところにこだわる方である。
 もともと計画性のある性格なのか、しんねりとちまちまやっていくのが似合っているのか、私も彼のやり方に染まってしまった。ツマヨウジ派である。ビオラの時はもちろんのこと、今回のサルビアでも蒔く対象はピートバンから蒔き土に変わったがやはりツマヨウジを使っている。7~80粒ならそうでもないが、200から300になるとさすがに疲れる。目が痛くなってくる。

 ツマヨウジでやっていると笑われるか、呆れられてしまう。そうだろうなと自分でも納得しているのだが、ばら蒔くやり方だとポット上げの前にもう1回植え替えないといけない。そう考えると笑われてもその段階を省略できるので同じことではないかとツマヨウジに自信を持った。私はこれで行こう! 

100707 数値? 気になるよ!

     

  東谷から西谷に抜けた。椿という所を通っている時、きれいなねむの木を見つけた。三郷小学校に通っていた3年間は、この時期になると山国川沿いにたくさん見ることができた。もうその時期になっていたのですね。ここはホタルの群生地だそうだ。今年は1万匹のホタルの乱舞、と市のホームページに載っていました。

 年をとると話題が限られてくるという。たしかに同世代が集まると孫の話か自分の病気の話になることが多い。その病気の話も自分の病気がいかにあなたの病気よりも大変だったか、いかに私はあなたよりもそれに対して頑張っているかの自慢の出し合い、、と言ってしまっては身もふたもないか。
 何でこういう話をするかというと、先日隣の保健センターで住民検診が行われて、それを受けた同級生が寄ってきた。話題は当然のごとく病気の話になり、知り合いのあの人が倒れたの、あの人はどうも助からないようだとなってしまい、暗い気分で1日が過ぎた。おまけに私は永年付き合っていた市民病院を替わらなければならなくなった。新しく病院を紹介されたがなんとなく気分が重い。楽しい場所ならともかく相手は病院である。楽しいはずがない。病院が楽しくなったらどうしよう。その病院で当然のごとく「血液検査をしましょう」と言われた。その結果が明後日出るので帰りに寄ってくださいと。
 その明後日。気になることが二つある。ひとつは肝機能。30歳の時に急性肝炎になったことがあり、それから30年以上何事もなかったのに2年前の住民検診で高い数値が出て精密検査を受けた。結果は問題ないということだったがやはり気になる。今回も肝機能は全て正常値の範囲内であったのでホッとしたが、中性脂肪の数値が大幅にアップしている。支所にいる保健師さんに聞くと、前日食べた食事でも数値は変わるそうなので気にしないようにしているがやはり数字となって出てくるとやはり気になる。数字の力は絶大である。正常値の中にあるかはみ出しているかで一喜一憂してしまう。それがほんのわずかな違いであったとしても。この年になったらどっかおかしいところも出てくるよと思いながら気にしている自分が情けない。(7/2)

100704 サルビアの育て方(1)

 

 サルビアが蕾を付け始めた。淡いピンクのかわいい色をしている。何回かに分けてサルビアの成長記録を掲載してみようと思う。ある園芸の本に載っていたサルビアの育て方にしたがって、自分なりのやり方と感想を記録するやり方である。まず、種まきから・・・・・・・。
①「種まきの時期は最低常温20℃以上、5月の連休前後に種まきをすると発芽率がよい」
 7・8・9日と旅行したので種まきを11日に行う。できれば連休前に蒔くとその分成長が早くなるのでその方がよかったかなと思う。気温的には連休前でも大丈夫だ。数字はあくまで目安なので「20℃以上」にこだわらなくてもよい。こだわる性格の私がいうのもなんだが、相手は生きもの、数字どおりにいくもんか!
 種は昨年植えたものから採取した。花が枯れ始めると毎日十分熟れた(黒色になる)種を採取するのを日課とした。毎日続けると思いがけないほどの種が集まった。赤い種は700粒を超えた。よくそんなに続きますねと呆れられたが、日課にしてしまえば人が思うほど大変ではない。
②「種まきの土は10㎝、土を十分湿らせる。土は市販の種まき土でよい」
 実際は10㎝なくてもいい。だいたい3㎝で十分。私は師匠が教えてくれたスーパーミックスA(サカタのタネ きめが細かい)だけと買い置きしていたシードソイルEX(グリーン産業 目が粗い)を使った土で蒔いてみた。シードソイルEXを下に2㎝、上にスーパーミックスを1㎝の割合の土に蒔いた種は、前者の場合がスラ~ッと根が伸びているのにくらべて根の数も多くしっかりしており、その違いにびっくりした。
③「種まきは間隔を粗く、種の上から3m.くらいの土をかける」
1つのトレーに200から250くらいの種を蒔くとよい。250蒔いたトレーは扱いやすかったが、残りの400ほどばら蒔いたトレーは密集しすぎて徒長してしまい、ポットに移し変える時に往生した。残りの3分の1ほどをあげた師匠は「こんなのは徒長のうちには入らん」と喜んでくれた。 

100702 先輩2

   

 その頃、つまり、小学生から中学生にかけて観た映画で今でもよく覚えているものがたくさんある。そしてこれは先輩と行ったはずだと90%の確信(と言えるのかな)のあるのが、ハリー・ベラフォンテの「拳銃の報酬」である。彼は歌手として「バナナボート」で一世を風靡した。その彼の主演映画であるが、内容はイマイチだったかな。報酬と言えば、イブ・モンタンの「恐怖の報酬」もよかった。とにかく当時フランス映画が流行ったが、フランス映画といえばなんといっても「ジャン・ギャバン」に止めを刺す。「現金に手を出すな」もよかったが、大学の頃に観たアラン・ドロンと競演した「地下室のメロディー」のラストシーンが忘れられない。プールに紙幣が1枚、また1枚と浮かんでくる。プール一面が紙幣で埋まり、それをじっと見つめる老ギャングのシャルル。今思い出してもなんともたまりませんな~。
 ジェームズ・ディーンといえば「エデンの東」だが、私は「理由なき反抗」の方がいい。その作品で共演した「サル・ミネオ」という俳優の名前がなぜかいまだに記憶に残っている。同じ頃、グレン・フォード主演の「暴力教室」も観たが、彼よりもこの映画でデビューした「ヴィック・モロー」(彼は例のコンバットのサンダース軍曹である)の方が印象に残っている。戦争映画となると「西部戦線異状なし」が評価第1だろうが、私の評価☆☆☆は潜水艦映画の傑作「眼下の敵」である。駆逐艦の艦長ロバート・ミッチャムと潜水艦の艦長クルト・ユルゲンスの激しい駆け引きといつしか生まれた二人の間の奇妙な尊敬の念。クルト・ユルゲンスのいかにも貴族然としたドイツ人将校にしびれた。喜劇の王様といえば「チャップリン」だろうが、名前だけで観た覚えがあまりない。私にとっての喜劇はジェリー・ルイスの「底抜けシリーズ」である。ずいぶん笑わせていただきました。
 ナゼ洋画なのか。第1はテンポの速さ、そして、洒落たセリフである。もちろん字幕だったので、セリフを翻訳する人の力も大きかったはずだ。思い出すだけでもワクワクしてきます。先輩、時々寄らしてください。そういえば、タバコを教えてくれたのも先輩でしたね。

 ある方に「館長のブログは講義を受けているような気になります」と言われたことがあります。今回もそうなりました。薀蓄(うんちく)を傾けていると言えばカッコイイのですが、ただの知ったかぶりです。すみません!我慢してください。

100629 先輩

   

 今日(20日)、思いがけない人が我が家にやってきた。3つ年上で、私が中殿町に住んでいた時家が近くでよく遊んでもらっていた。私の兄弟はすぐ上の兄とは8つ、その上は12も離れていたので遊んだという覚えはまったくない。したがって、先輩の方が私にとっては兄貴的な存在だった。
 非常に真面目な人で、我が家の母親には絶大な信頼があって、その人とどこかに行くといえば一も二もなく許可してくれた。それではどこに行ったのか?ほとんど覚えていない。唯一覚えているのが映画である。古博多町の方にあった中津銀座(臆面もなくつけたもんだ)という小さな商店街の突き当たりに小さなちいさな映画館があった。「金星」という名の映画館で洋画の専門館であった。料金は確か20円だったと記憶している。そして2本立て。中学生の身分ではとてもじゃないが怖くて近寄り難い場所だった。先輩は高校生。入場券を買って入っていく姿のなんと颯爽としていたことか。
 先輩に連れて行かれて観た最初の映画が何であったかははっきりしない。が、その頃観たとはっきり記憶にあるのがいくつかある。ということで書き始めたらこの話題だけで丸々1回分の量になりそうだ。ということでこの件については次回に回そうと思う。先輩が来てくれたのは自分が作っている菜園でできた野菜(名前を教えてくれたのだがその場で控えなかったので忘れてしまった。申し訳ありません)のおすそ分けと私がブログに掲載した写真の果物の名前が違っているよと教えに来てくれたのである。
 「すもも」ではなく「あんず」だよ、ということです。ブログを見た知人は「欲しいけどまだあるかい?」と言ってくれたのに・・・・。処分しておいてよかった。あげたはいいが「こりゃ違うぞ!」と恥をかくところだった。先輩、ありがとうございました。 

100626 館長お薦めの一冊

   

 珍しいことが起きた。1冊の本を1日で読み上げたのである。昔はそんなことは珍しくなかったし、ここまで興奮する話でもなかったのだが。昼から回復措置で休みを取り、生垣の剪定をする。2時間ほどで終わったので、シャワーを浴びて、キンキンに冷やしたアイスコーヒーを飲みながら借りてきた本を読み始める。前回、図書館に梅原猛の「葬られた王朝」をリクエストしたらすぐに購入してくれた。それに味を占めて今野敏の「隠蔽捜査3疑心」をリクエストしたら、すでに図書館にあるということで配送してくれた。
 1と2「果断」は文庫本で持っている。今までの警察小説はどっちかというと一警察官(それも刑事)が主人公で、上に反抗する1匹狼という設定が多かった。ところが、このシリーズでは、主人公「竜崎伸也」。東大法学部卒、警視長。1では警察庁長官官房総務課長として、2では息子の不祥事で左遷された大森署の署長として辣腕を奮うという、今までにない新しい警察小説である。
 彼はとにかく「原理原則」を貫き通す。妻(彼女の夫に対する対応がなんとも魅力的である)や同期の警視庁刑事部長である伊丹俊太郎(彼と竜崎との関係も楽しい)は彼のことをずばり“変人”と呼ぶ。それに対して「本音とたてまえを使い分ける人がまともで、本気で原理原則を大切だと考えている者が変人だというのは、納得できない」と反論する竜崎。その彼がいかに部下を使い、上との軋轢を乗り越えていくのか目が離せない。
 2の「果断」の解説の最後には、「なお、すでにシリーズ三作目『疑心 隠蔽捜査3』が上梓されている。そのテーマの一つが《恋に落ちた竜崎》である」と書いてある。恋などとは全く無縁の生き方をしてきた竜崎、恋心が全く似合わない、妻には“唐変木”とまで言われる竜崎の恋。これを読まずに何を読む。久しぶりに読んだ。読んだ、よんだ、ヨンダ、面白かった!
 私の悪い癖でつい内容まで書いてしまいそうだ。ここはぐっと我慢して、みなさんが読んで楽しんでくれることを期待しよう。1で吉川英治新人文学賞、2で山本周五郎賞・日本推理小説作家協会賞を受賞したという。読んで絶対損のない本。店長お薦めでなく、館長お薦めの1冊!