120529 八重のドクダミ

 4月から賑やかだった庭も一息ついて静かになったと思ったら、あっという間に白い花で覆われてしまった。安曇野に行ってしまった友から置き土産(形見かな)としてもらった八重のドクダミが一気に花開いたのである。三光の友だちが、ドクダミは増えすぎて始末に終えなくなるぞ、と脅していたが、植えた場所以外のところにもその勢力を伸ばしていまやあちこちでわが世の春を謳歌している。
 昔ながらのドクダミ(十薬)も好きなのだが、八重の花には負ける。その白さが際立つのと何の色を移したのか、花びらの先になんともいえない朱色(あかいろ)が映し出されるとその白さがいよいよ透明感を増してくる。あとは雨に濡れたドクダミが見られたら・・・・・・・。 

120528 韓国桜紀行9(慶和駅の桜)

 この駅は旅客業務をやっていないのだが、毎年桜の時期には多くの観光客が訪れるため、2009年から軍港祭の時だけ臨時に運行を再開するようになったそうだ。そして、ここは映画「天国までの60日」やドラマ「春のワルツ」のロケ地だそうだが、残念ながらどちらも観ていない。だが、女性たちはちょっと興奮気味である。桜だけでも素晴らしいのに、ここには線路があって一日2往復だけだけど列車が通る。おまけにドラマの舞台となれば興奮するのも無理ないか。桜の散る時に列車が通り過ぎると桜が吹雪のように舞う、とはガイドさん。観てみたいもんだ。
 若い女の子が二人、線路の上に乗って、手を伸ばして握り合っている。ひょっとしてそんな場面がドラマの中にあったのかな。 

120526 韓国桜紀行8(仏国寺)

 仏国寺への道筋には桜並木が続く。もうかれこれ15分は走ったか。その間、延々と続いている。しかし、高度が高くなっているのか、ほとんどがつぼみの状態だ。出発前日の予報では慶州では10・11日が雨となっていた。少し遅れているのかまだ降り始めていない。
 仏国寺。世界遺産。「一生に一度は訪れたいところは、日本では伊勢神宮でしょうが、韓国ではこの仏国寺です。私はこの頃、一週間に一度になってしまいました」とはガイドさん。8時にホテルを出発したため、いつもは大勢の観光客でいっぱいのはずが私たちで貸しきり状態。紫霞門とその石段の前は撮影スポットで、普段は人影を見ないことなどないはずですとガイドさんの自慢。
 ところが、そのガイドさんが一番熱を入れて説明し、みんなが一番熱心に聞いていたのは「金のブタ」。これは幸運のブタで、私はこれをなでてから宝くじを買うことにしていますとはこれもガイドさん。それにしてはいまだにガイドを続けているのは・・・・・・。 

120524 韓国桜紀行7(普門湖)

 夕方近くなったが、2日目の最初に予定されていた「普門湖」を訪れる。湖は普門観光団地の中心にあり、約50万坪といわれる広大さで、緑の山並みに囲まれて素敵なここは人口湖という。湖に沿って長く続く散策路は4月になるとピンク色に染まると宣伝されているが、桜はまだ4分咲きくらいで、柳の新芽の緑の方が目立っている。
 湖には遊覧船もあるそうだが、岸辺にはハクチョウ(?)のボートがたくさん並んでいた。日が落ちてくると全体が赤く染まってきてロマンチックである。夕食会場からホテルに戻る途中、コンビニによって飲み物食べ物を買い込んで一部屋に集まっておしゃべりをする。これがグループで出かけた旅行の醍醐味でもある。
 その帰りに面白い形をした松を見た。たしかに松はその枝ぶりが命なんだが、それにしても曲がりくねり過ぎていないか。 

120522 韓国桜紀行6(石窟庵)

 韓国世界遺産のひとつ。入り口の一柱門をくぐると本堂までの約1キロを歩く。山の中にあって意外と平らで歩きやすい。最後に登る石段がきつい。きついからこそありがたさが募ってくるのだろう。
 統一新羅千年の歴史と息遣いのこもった石窟庵は、韓国仏教芸術の最高傑作で、1995年に仏国寺とともに世界遺産に登録された。土を盛った本堂の中に安置される本尊仏・釈迦如来坐像は、その温和な表情と花崗岩を丸彫りしたなめらかで体温まで感じられる、ほんとに美しい姿をしている。見惚れてしまう。もちろん撮影は禁止。
 バスまでの帰りに、小学生たちに出会う。筆箱を持っているので、遠足ではなく社会見学か。すれ違いながら子どもたちが「こんにちはー!」と大きな声で挨拶をする。どこで日本人と分かったのだろう。 

120520 韓国桜紀行5(酌川亭の桜3)

 「お父さん、あの演歌の人たちが気に入ったみたいやね」と連れ合い。気に入ったという軽いものではない。「引き付け」られてしまったのである。遠くからも桜並木が望めるが、それとともにすごくノリのいい音楽が聞こえてくる。日本の演(怨)歌よりももう少し明るく、調子よく、力強い。
 屋台をひやかす人、桜に見とれるヒト、トイレを探すひとから離れ一人で歌声のするほうに急ぐ。人だかりの間から見えた歌う人のカッコウに驚いた。日本で言えば、そう、あの「小梅太夫」か?それ以上に派手で・・・・、なんと表現していいのやら。とにかく写真を見て欲しい。
 マイクを持っているとはいえ、声量もすごく、そんじょそこらの歌手では及びもつかない上手さである。これまた同じようなカッコウの中年の女性が箱を持って観客の中を歩き回る。きれいで洗練されたKポップとは対極の、日本では今ではほとんど見ることのなくなった大道芸人のルーツではないだろうか。そうしたものの持つたくましさ、泥臭さ、凄みを感じて引き付けられるのだ。 

120518 韓国桜紀行4(酌川亭の桜2)

 こちらも日本と同じように屋台がたくさん出ているが、日本の屋台がせせこましく感じるくらい派手で雑然としていて「猥雑」という言葉が似合う。その点では台湾の夜店に似ている。
 カキはうず高く積まれ、これを食べるの!と言いたくなる。ブタの丸焼きは旨そうな匂いを振りまいている。びっくりしたのは「占い」のコーナーがあることだ。それも2ヶ所。5・6人の占い師が並んでいてお客の方が選ぶシステムである。自分のところにはお客が来なくて隣にばかり行かれたら気分悪いだろうなとこれは要らぬおせっかい。
 最近見たテレビで、韓国では占いがまだまだ生活の中に残っていると放送していたが、納得!

120517 橙の花

   

 夜、19時過ぎから毎晩歩いている。5.8キロを約50分かけて歩く。横浜の甥が「九州の夜は暗いね」と言ったことがあったが、夜は暗いのが当たり前だと思うのだがどうだろう。そして、暗いからこそ視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、特に匂いに敏感になる。特に今晩のような雨上がりの夜は、10m以上離れた距離からもあの独特な匂いがする。秋には金木犀。冬には沈丁花。それぞれの季節にはそれぞれを代表する香りがあるのだが、この時期は何と言っても「橙(ダイダイ)の花」に止めを刺す。
 夕方のテレビでアナウンサーが、ミカンの花の匂いを「さわやかな甘い香り」と表現していたが、それはないと思う。私としては、甘酸っぱい、艶かしい、色っぽい匂いである。連れ合いは「濃厚な匂いやね。酔っ払いそう!」と表現したが、そう!「酔っ払いそう」という言葉がぴったりの匂いである。

 この匂いに包まれると、そのすぐ後に梅雨がやってくる。