130825 イタリア紀行50 「入れ歯」記念堂

真実の口からパンテオンに行く途中、白亜の巨大な建造物がぬっと目の前に現れた。バスの運転手がわざわざコースを変えて見せてくれたのだという。たしか前日、ホテルに行く途中で見たような気がする。気がついた時には通りすぎていて、おまけに反対側の座席だったのでよく見えなかった。この建造物「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」というそうだ。この名前、ミラノのガレリアにもついていた。イタリアを統一して初代国王になった人物で、いまでも国民から尊敬されているという。

その白さと巨大さから周りからは浮き上がって見える。こちらはすごいなと感心するのだが、地元では「ウエディングケーキ」とかタイプライター」とか、終いには「入れ歯」とまで呼ばれて評判は良くないそうだ。そういえば、周りの建物は茶色いぽいものが多い。その中であの白さで、あれだけ大きく目立ってしまうと「ウエデイングケーキ」と呼ばれても仕方ないか。それにしても「入れ歯」はないだろう。そうそう、芸能人で顔はやけに日に焼けているのに、歯だけ白くてちょっと違和感(気持ちの悪い)のある人がいたなあ。

130822 イタリア紀行49 真実の口

スペイン広場のあとは、自由行動かOPかを選ぶことになっている。もちろんOPだ。これだと食事にも、いくつかの観光スポットにも連れて行ってくれる。堀田さんは「死の行軍」とよんでいたがこのほうが何も考えなくていい。

ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある。映画でグレゴリ・ペックの腕が抜けなくなったシーンで有名になったが、偽りの心ある者は手を抜こうとするとその手首が切り落とされる、あるいは手が抜けなくなるという伝説がある。

タケダさんが、元々は下水溝のマンホールの蓋だったんですよという。う~ん、こういうことは目の前にして言わない方がいいと思う。たとえ都市伝説だと分かっていても、やはり手を入れるのを躊躇してしまう。その躊躇する思いが楽しいのである。一応は怖くはありませんよという顔はするが、その方が夢がある。

真実の口まで行き着くのに大行列ができている。ここまで来たからにはだれもが口の中に手を入れる。そして、それを写真に撮ってもらう。だから余計に時間がかかる。すぐ目の前に若い女性がいた。もちろんスカートは着けているのだが、それがレースのために下着が完全に透けて見える。同じような女性をフェレンツェでも見たが思わず「オー!」となってしまった。口に手を入れ、そのあと教会に入るのだが、そこで係員に紙でできた袋のようなものを着せられていた。思わず笑ってしまったが、神聖な場所に入るにはあまりに不謹慎ということだろう。

130819 イタリア紀行48 (スペイン広場)

トリニタ・ディ・モンティ教会へ続く、通称「スペイン広場」が有名である。フィレンツェからヴァチカンへの長い道中、タケダさんが気を利かして映画を見せてくれた。もちろん「ローマの休日」だ。いつもだと寝てしまうバスの旅もこの時ばかりは真剣に観た。

映画の中では、オードリ・ヘップバーン扮する王女がここでジェラートを食べていたが、今では広場での飲食は禁じられている。真似して食べることはできない。

広場の中央にはベルニーニの有名な噴水「舟」があるのだが、広場、特に階段の人の多さとピンクのツツジの花の可憐さと青い空に舞い上がってしまって、そちらの写真を撮ることに夢中になってしまった。あとで写真を見ると、上から撮ったたった1枚の中にそれらしきものが写っている。

階段に腰掛けて下を眺めていると、「俺は、今、ローマにいるんだぞ!」という思いが湧き上がってきた。こここそ、ローマの中心!

130816 イタリア紀行47 (トレビの泉)

後ろ向きにコインを投げ入れると願いが叶うという言い伝えで有名な「トレビの泉」。1月から大改修が始まっているということだったが、工事期間中でも観光客への公開は続けられており、泉の前の広場は多くの人で賑わっている。

お約束通り、後ろ向きでコインを投げる。ガイドさんの話では、投げ入れる枚数によって願いは異なるのだという。1枚だと、再びローマに帰ってくることができる。2枚では、大切な人と永遠に一緒にいることができる。問題は3枚目である。3枚だと、恋人や夫や妻と・・・・・・・別れることができるのだそうだ。それぞれ何枚投げたかは言わなかった。

ところで、これだけたくさんの観光客のほとんどがコインを投げ入れる。となると、その行方が気にかかる。ガイドさんは半分はチャリティ団体に寄付されますという。あとの半分は?

130814 イタリア紀行46 (コロッセオ)

ローマ市内観光。まずは「コロッセオ」。ローマ観光では絶対にはずせない遺跡の一つ。古代ローマ帝政時代の円形競技場。競技場といえば穏やかだが、完成後の百日間、毎日以下のような「競技」が行われ、人々が詰めかけたという。

午前中は猛獣狩りか猛獣同士の闘い。12時には犯罪人(おそらくキリスト教徒だと思う)の公開処刑。午後は剣闘士の試合、つまり、殺し合い。それを見ながら楽しみ、食事も楽しんだ。これでは猛獣たちから、お前たちの方が性質(たち)の悪い猛獣だと言われそうだ。

ここもヴァチカンに劣らずものすごい数の観光客だ。いったい何時間待ちなんだろう。これではツアーではとてもじゃないが中にまで入る時間がない。このあとコロッセオ以外にも絶対外せない観光地が目白押しだ。ということで、外から見て、この旅行唯一の集合写真を撮る。けっこうな値段がした。そして、ほとんど見ることはない。ここでみんなが争って買った「日本語版の写真集」も同じ運命をたどっている。

そうそう、コロッセオのすぐ横には「コンスタンティヌス帝の凱旋門」があった。

130811 イタリア紀行45 (マリオットホテル)

ツアー8日目。最後の観光地、ローマへ。4日目にもローマへ行ったが、あの時はヴァチカンがメイン。前日、ナポリからローマへ戻る。最後のホテルは「マリオットローマパーク」。4つ星ホテルだそうだ。最後になってやっと最上級クラスのホテルに泊まることができた。すぐ隣にトヨタの工場があって、我が車はホンダなんだが、こういうところで日本に関係したものを見るとつい胸が熱く(?)なる。やはり私も日本人なんだ、とはちょと大げさか。

4枚目の写真はホテルとは何の関係もない。どうしてこんな顔をして、周りの女性が手を叩いてくれているのか。二人分の荷物とお土産全部を一つのスーツケースに入れていけば楽だと大きなスーツケースを買ったら、「重さが23キロ以内のスーツケースがお一人様1個」という規則に引っかかってしまった。しおりに書いてあったのは読んだし、忘れていたわけじゃないが安易に考えていた。川上さんが持っていた簡易式の計量器(?)を借りて、夜遅くまでかかってなんとか二つに分けることができた。みんなが心配してくれていて、見事合格した時の写真である。川上さんに感謝、カンシャである。

ところがである。肝心の空港の手荷物検査では、ふたつで31キロあったのにスーツケースの重量を調べようともしなかった。あれだけ苦労して23キロ以内を守ったのに、この苦労はいったいどうしてくれるんだ!!

130808 イタリア紀行44 ナポリ

ポンペイのあとは「世界三大美港のひとつとして有名なナポリへ」とパンフレットにはある。「三大夜景の街」とも言われる。私たちの想像するナポリのイメージは「輝く太陽、温暖な気候、陽気な人々」だが、実際のナポリはずいぶん違っていた。

車窓からの観光というハンデーがあるのだろうが、一言でいえば「薄汚れた街」だ。建物も古びて街の薄汚さに一役買っている。なによりも街中にごみの散乱しているのが決定的だ。何年か前には排水溝にたまったごみから虫が大量に発生し、タケダさん曰く、その時にはさすがの(何がさすがなのか分かりませんが)ナポリ市民もたまらず、数日で片づけたそうだ。これでは「三大美港」より「三大夜景」の方がいい。少なくとも「夜」になれば散乱するごみも目立たない。

夜といえば、この街にはカモッラが多いそうだ。日本でいうところの「ヤクザ」である。イタリアでは「マフィア」というのかと思っていたが。そして、ストリートギャングが多く、子どもたちも安心できないという。少なくともカモッラの方がストリートギャングよりも安心できますというが、何を基準にしているのだろう。

ナポリにならってこのツアーの「三大ミス」というのを挙げておこう。
①ナポリの車窓観光  車窓観光をするくらいならポンペイでの時間を増やした方がずっといい。
②エメラルドの洞窟  何度も言うが、あんなものは日本にだってあると思う。
③カンツォーネディナーショウ  あんな訳のわからん、体格のいいおばさんが声を張り上げる歌を聞きながら、食事なんてどうしてできるんだい。

130805 イタリア紀行43 (ポンペイ遺跡3)

発掘されたものの中で特に人気(?)なのが「娼館跡」である。ほかの場所と違ってこの建物の入り口はきれいに修復されている。2000年前の、おまけに火砕流で埋まってしまったのに、木材がきれいに残っているはずがない。何箇所かすでに発掘後に崩壊した建物があるという。ということで、たくさんの人が押しかけるのに備えてのことなんだろう。

ここからは男女の交わりを描いた、いわゆる春画が発掘されている。壁に大きく残されていて、今でもはっきりと分かる。これは客が相手を選ぶためのものではなく、してもらいたいサービスを告げるものだったとか。港町だったので異国の船乗りも多くいて、言葉の違う、分からない彼らのためのものだった、とこれはタケダさんの説明。さらっと言うところがにくい。

イタリアから帰って10日後、橋下さんの発言が飛び出した。それ以来報道されない日はない状態である。2000年前のポンペイの市民はこの状況をどう思うだろう。と書こうとしたら、失言王、麻生太郎がまたやってしまった。情けな過ぎて言葉も出ない。

向こうに見える山が「ヴェスヴィオ火山」。