150720スペイン紀行26(フラメンコ6)

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 店の人の「フィニィッシュ!」という声で外に出る。11時を過ぎていて外は真っ暗だ。さすがにこの時刻になると昼間の暑さも暗闇の向こうに消えている。

 狭い路地をバスまで歩く。途中の店の外で先ほどの彼女たちが待機している。こうして一晩に何軒かの店を回っているのだという。過酷な労働だ。ジプシー出身が多いというのも納得。途中、左手の谷の向こうにアルハンブラ宮殿が浮かび上がっていた。フラメンコに酔った想いを冷ますのにちょうどいい景色だ。

 さだまさしに「舞姫」という歌がある。サビの部分で「『一途』という名の舞姫の/踊りを見たことがあるかい/哀しくて素敵で切なくて/人生そのもの」という歌詞が繰り返される。これが想い出された。

150717 スペイン紀行25(フラメンコ5)

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 最後は男性ダンサー。素晴らしいタップ。切れのある動き。鋭い眼光。決めのポーズ。跳び、跳ね、迫力満点なのだが、やはり始めの踊り子の印象が強すぎた。蛇足ながら、私は「踊り子」といったが、別なツアーでスペインに行き、同じフラメンコを観た甥っ子は「おばちゃん」といっていた。この差はいったい何なんだ。

 後から入ってきて隣に座った二人の若い女性が話している。「素晴らしい踊りなんだけど、もう少し背が高かったらよかったのに!」。背が低い私としてはその感想に納得しながら、少し腹立たしかった。

150714 スペイン紀行24(フラメンコ4)

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 二人目はスタイル抜群。踊りもいいのだが、なにしろ始めの踊り子が凄すぎた。観客たちは正直だ。張り詰めていた空気が切れ、どこかしらゆるんだ表情をしている。

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 フラメンコは、踊り、ギター歌、手拍子、掛け声。この4つが一体となってできているんだとつくづく思う。なかでも「オーレ!」や「ビエン!」の掛け声が印象に残った。

150711 スペイン紀行2323(フラメンコ3)

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 次にやってきたグループは女性二人に男性一人。入ってきた時から違っていた。オーラがあるというか。そう言う話は聞いてはいたが、実際に目の前でそれを見るとそのオーらにゾクゾクしてくる。これが逆だったら前のグループはブーイングだ。

 一人目の踊りが始まる。彼女が立ちあがってポーズを決めた瞬間、部屋の空気が一変する。激しい動き。鋭い眼光。決めのポーズ。指のしなり。飛び散る汗。単なる形容詞じゃない。タップのリズミカルな音。歯切れのよさ。床を踏みならす力強さ。

ザ・フラメンコ!!

 この時間がスペイン紀行のハイライトだった。

150708 スペイン紀行22 (フラメンコ2)

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 9時開始の予定(あくまで予定か!)が始まったのは9時30分。飲み物(有料)を配り終え、「さあ!」となったのに通行人が覗き込む。我々予約の者だけのはずが、赤ちゃんを抱いた若い夫婦から車椅子の人まで、なんという商魂だ。

 狭い穴倉みたいな造りのところに30名を超える観光客が押し込められる。ところがこれがよかった。ほんとに手を伸ばせば届きそうな距離で、激しい動きと息づかいと汗と、タップの音が突き刺さるような迫力だ。

 ギタリストと歌い手。若い踊り子が二人に熟女。だれかが、喜寿になっているのではないかと言っていたが、最後に彼女が素晴らしいカスタネットの技を披露する。

 45分ほどで終わる。ちょっと早すぎるなと思ったら中休みだという。

150705 スペイン紀行21(フラメンコ1)

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夕食の後、お目当てのフラメンコショーへ。OP(オプショナルツアー)で料金6,000円。21:00~23:30の2時間半。このOP、当たり外れがあるがこれは大当たり!

20:30、マイクロバスで出発。どんどん山道を登っていく。しだいに道は狭くなり、曲がりくねっている。一度では切れない路地にも入っていく。あまりの狭さと果敢に突っ込んでいく運転手の度胸と腕に、乗客からは悲鳴にも似た声と歓声が上がる。まるでショーの前座みたいな賑やかさだ。オーレ!

少し広い所で降ろされる。店までの間、対岸にアルハンブラ宮殿が見える。これでも9時少し前なのにまだ明るい。帰りにはこれがライトアップされているという。

150702 スペイン紀行20(ヘネラリフェ宮殿)

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 グラナダはこの日も暑かった。山に囲まれているために夏には軽く40℃を超えるというが、丘の上に建つアルハンブラは日陰に入ると涼しい。ヘネラリフェは夏の宮殿として使われていた。スルタンたちも美しいハーレムの美女たちを連れて訪れたのかな。より涼しさを演出するためかあちこちに噴水や水路が造られており、「水の宮殿」とも呼ばれているそうだ。・・・・・・・ほんとに癒される。

150629 スペイン紀行19(カルロス5世宮殿)

 アルハンブラ宮殿は、王宮・カルロス5世宮殿・アルカサバ(展望台)・ヘネラリフェ庭園の4つの区画から成っているこのあと、カルロス5世宮殿とヘネラリフェ庭園を別に書いてみたい。

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 イスラム建築の中に急にローマ様式の建物が現れる。イスラム建築に負けないものをと16世紀に造られたもので、残念ながら皇帝が死んだために建物も未完に終わる。ガイドさんが「これはアルハンブラ宮殿ではありません」とちょっと吐き捨てるように言ったのが印象に残った。たしかに周りと不釣り合いな建物だ。中に入ると円形の中庭があって、柱が並んでいるところはまるでローマにあるコロッセオのようだ。

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 近くにいた肩車をした父と子の姿があまりに可愛くて、思わずシャッターを切った。

 またまた不具合が発生して・・・・・・・、やっと回復しました。理由は分かりません。もうひやひやです。