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最後は古園石仏。通称古園十三仏と呼ばれるが、特に中尊の大日如来像は日本石仏の中でも最高傑作のひとつといえる。高く秀でた眉、切れ長の伏し目に、ほのかに紅を刷いた唇が印象的である。資料によれば、「平成5年8月25日には中尊大日如来像の仏頭が復位され、昔日の荘厳な姿に復した」とあるが、個人的には修復前の仏体の下に安置されていた姿の方が様々な歴史を感じてよかったような気がする。
古園石仏からは左手に満願寺が見え、周りの田んぼには刈り取られた稲わらがそのまま放置されている。手前を木材を満載したトラックが走る。だから、と聞かれても答えようがない。ただその景色が目に留まったのである。もうひとつ目に留まったものがある。送っていただいたパンフレットの中の「うすきがいど」の表紙に山頭火の作が載せられている。「しぐるるや 石を刻んで 仏となす」。
稲わら処理(干し方)も地方で随分と違うようですね。
どうせ腐って田んぼの肥料にするつもりだと思うけど、ここは随分と手を抜いた放置の仕方だと。
トラックといい、手抜きの稲わらといい、田舎好きには、いい雰囲気です。
大分県出身なのに、未だ石仏を見たことがないので写真を一つひとつ開いてみました。
ゆっくり見学できたらいいでしょうねぇ。
どの仏像や石仏を見ても、安らかなお顔に見えるのが不思議です。