251101 鎌倉紀行22(浄妙寺5足利直義)

本堂の裏手には墓地があり、
足利尊氏の父親、貞氏の墓と伝えられる「宝篋印塔」が残されている
山すそには、貞氏の三男「直義」墓と伝えられる「やぐら」がある

三方を山に、一方を海に囲まれた鎌倉は、要害の地ではあったが、その分平地が少ない
やぐらは平地を削らずにできた唯一の墓だったのである
それしかなかったともいえるし、生活の知恵だったともいえる

直義と尊氏が助け合って室町幕府を作り上げ、そして対立した話は、
たしか昔々、毎日新聞に掲載された吉川英治の「私本太平記」で夢中になって読んだ覚えがある
10歳になるかならない頃だったと思うが、あの頃は活字に飢えていたんだろうな
それ以来、新聞小説に夢中になったことなんてない
いや、そもそも読んだことすらない