091217 渡り蟹

  近所の人が「渡り蟹」を届けてくれる。その人は漁師から直接分けてもらうそうである。その話を聞いて家内が頼んでいたものである。昼前、小祝の港に行き、顔なじみの漁師に頼むと、売り物にはならない小粒のカニを分けてくれるという。高くてごめんねというが、100gから150gが6匹で1,000円という。高いのか安いのか全く分からないが、「一合」のメニューには「わたりがに2,800円」とあった。
 ネットで調べると、1匹400~500gが3,000円するとある。地元の豊前海の干潟は日本三大干潟のひとつという。そして、ここで獲れる渡り蟹は日本一美味しいとされ高級食材として扱われる、と書かれていた。コマーシャルだとは思いながらも食べるとほんとに美味しい。調理はシンプルにただ茹でただけ。なんにも味をつけずに蟹が持つ味だけで勝負である。
 蟹を食べると無口になる。ただひたすら足や甲羅にしゃぶりつく。「飲む方がおろそかになるカニの足(肖五)」。手に蟹のにおいがこびりつく。国分さんに教えてもらったといって、ビールのコップにストローをつけてくれる。格好はおかしいがたしかにこれでコップに臭いはつかないし、あのぎとぎと感が付かずにすむ。
 蒸したワタリガニは絶品、とあるし、カニ味噌が濃厚なので、甲羅に熱燗を注いで甲羅酒にするのがオススメとある。あまり料理には関心のないほうだったが、地ものの美味しい魚介類に恵まれていて、それを楽しまない手はないとつくづく思う。