230617 宮地嶽神社2

宮地嶽神社で忘れてならないものは「光の道」
何年か前の嵐がやったJALのCMで初めて見た
知る人ぞ知る絶景っだったのだろうが、それまで全く知らなかった
石段の上から振り返ると玄海灘まで一直線に参道が続く

ここに年に2回、2月と10月の数日間
この参道を沈む夕日が照らし出す光景を「光の道」(←クリック)と呼びます
そして夕日が参道のより正面に現れるのはたった一日だけだそうです
それに巡り合える人はそれだけ幸運の持ち主だと思う
わざわざその日に出かけようとは思いませんが、もしもっと若かったら出かけたかもしれません
そして、それを見た帰りにぜひ「宝くじ」を買いたいな!

よく「世界遺産」の番組を観ますが、「冬至の日だけあの窓から光が差し込みます」というナレーターの言葉を聞くことがある
古代の遺跡でそれを見る時胸が熱くなってきます
古代の人がその現象を知ることは長い時間の経験であるでしょうが、
その現象を利用する術を知っているということの方にびっくりします
その日から何日目に「田植え」をするとか、川に鮭が帰ってくるとか
古代の人には「生きる」ための現象かもしれませんね
だからこっちも感動するのか・・・・・!

230614 宮地嶽神社1

宮地嶽神社
社務所の前の広場まで車で行くことが出来た
昔は子供を連れて遊びに来れたが、この頃はけっこううるさいんですよ・・・・・

楼門が美しい
東大寺や南禅寺の圧倒するような大きなものでもなく、
かといって、東慶寺や浄智寺のような可愛いものでもない
とにかく美しいの一語に尽きる

楼門からでも見える拝殿の注連縄がカッコいい
さかんに日本一という言葉が出てくるが、調べてみると出雲大社の方が少し大きそうだ
でもこんな違いは些細なこと 目くじらを立てるほどのことでもない
ここは菖蒲が有名だと聞いていたが、たしかに拝殿前にはたくさんの菖蒲が咲いていたが・・・・
実際のところ、本殿の裏側に「菖蒲園」があるそうだ
古民家をバックに江戸菖蒲の花が粋に咲いていて見事だそうです
ここでもと中学国語教師の性がでる
徒然草の「仁和寺にある法師」の段を思い出した
「少しのことにも先達はあらまほしきなり」
覚えていますか?

230612 宗像大社2

もう一か所行きましょうという
神様が降りてきた、ここ宗像では特別な場所なんです、と
拝殿の右横に「髙宮参道」と額の架かった建物が見える
ここを通り抜けると左手に木々に囲まれた道がある
そこを抜けると一番奥に「高宮斎場」が現れる

斎場と言っても何か特別な施設があるわけではない
周囲を石で固めれた壇が二つと、なにか曰くありげな樹が伸びている
説明板によると、ここに「宗像三女神」が降臨したのだと
樹木を依代(よりしろ)に神の降臨を願う「古代祭祀」の原型を見た思いです
たしかに「特別な場所」でしたよ

ここで思い出しました
形は違えど今に残る古代祭祀の形です
奈良をレンタカーで回った時、大神神社で体験しました

拝殿で拝みますが、拝殿の先には当然あるはずの本殿がありません
ご神体はそのはるか先にある三輪山そのもので、三輪山には国を開かれた「大物主大神」の魂が留め置かれているという
古代には今ある拝殿さえもなかったはず
有り難い体験でした 本当にありがとうございました

230610 宗像大社1

6日・8日と一日中雨が降った中、7日は絵に描いたような梅雨の晴れ間
連れ合いのアッシー君で「宗像」まで出かけました
もう何年になるだろう
佐伯の大入島中学校で初めて教師になり、初めて教えた生徒が
3人で会いに来てくれて、宗像に住んでいる彼女が連れ合いの布花を月に一度、習いに来てくれています

ランチの後、旦那さんの車で4人、宗像大社にお参りしました
小学生の時に父親の関係した会社の三社参りで訪れて以来だから、もう70年は経とうとしている
なぜか「ムナカタ」という言葉に憧れに似た気持ちを抱いてきました
この言葉には、上半身に入れ墨を入れて、アジアの海を駆け巡っていた海人族のイメージがあるからです
宗像と宮地嶽と古墳と、案内してくれて本当にありがたかった

昔から古代が好きで、どうしても処分できなかった本の中に、松本清張の「古代史疑」と長部日出雄の「天皇はどこから来たのか」の2冊がある
とくに後者はいまだに睡眠薬代わりに読んでいる
この繰り返し読むということが連れ合いにはどうしても理解できないようだ
ある意味、名著だと思っている

230607 六月の花

今、庭の中は紫陽花でにぎやかです
もう少ししたら連れ合いの布花の展示会で頂いたいろんな色と形の紫陽花を
大きな鉢に植え替えなければなりません
その仕事も当然私がやることになるでしょう
それはいいのですが、鉢植えなので水の管理が必要です
おそらくそれも「私」の仕事になります
これが大変なんです

もう一つ目立つ花が咲いています
「アマリリス」です
すごく派手なんですが、花の期間は短い
一週間もつかな
「儚い」と言った方がいいかな
家の北側、生垣の下に3本だけ咲いています
誰が球根を植えたのか・・・・ ミステリーです

あしたは「宗像」まで遠出なので6日の夜にアップしておきます

230605 神戸京都37(金閣寺3)

金閣寺の二つ目の池「安民沢(あんみんたく)」に至るまでに、三つ水に関わる場所がある
まずは「銀河泉(ぎんがせん)」 山肌の岩に囲まれた処から湧き出る水

5
最初に名前を聞いた時にはちょっとした池かなと思ったら、なんとただの水たまりでした
京都は何でも大げさ(?)すぎる
それでも、この水は義満が茶の湯に使ったものです

230601 神戸京都36(金閣寺2)

鐘楼の先に「唐門」があり、その右手に「庫裏」が見える
庫裏の造りはどこも同じに見える
昨日の永観堂もそうだったが、出し桁に切り取られた壁がかえって鮮やかに見える
中に入ると、「鏡湖池(きょうこち)」の向こうに
「舎利殿(金閣)」がほんとに輝いて見える
三代将軍義満によって建てられたもの
三層造りで、一層は寝殿造、二層は書院造、三層は禅宗仏殿造と、
これも歴史の時間に覚えさせられた記憶がある
こういう人間のいないことばかり覚えさせられたから歴史は面白くなくなるんだろうな
1950年に若い僧によって放火され(うっすらと覚えている)、1955年に再建された
その放火事件は、三島由紀夫や水上勉の小説の題材になりました
不謹慎ながら、炎に包まれる金閣寺はある意味、凄絶な美しさだったと思う

ひょっとして、炎の中から「鳳凰」が飛びたったりして・・・・
それが手塚治虫の「火の鳥」のモデルだったりして
そんなことあるわけないか!

230525 神戸京都35(金閣寺1)

きぬかけの路での最初の目的地は「金閣寺」
写真では暗く映っているのでちょっと寒く見えるが、
暑くも寒くもなく絶好の日和(2019年4月29日現在)
総門までの参道は緑がまるで滴るように見える
横の土塀は少し黄色がかった明るい色で気品すら感じさせる
帰って調べたら、線が入っているのは格式の高い寺であることを示しているという
5本線が最高の格式をあらわすそうだ
金閣寺の土塀だもの 当然でしょう

総門を入ってすぐ左に鐘楼があって、「平和の鐘 一突き200円」の看板が
実際に鐘をついている人はいたが、金を払ってまでつきたいとは思わないな!!