150114 同窓会3(栄ちゃん)

 同窓会に呼ばれると必ず言われることが二つある。一つは、先生に受けた罰は痛かった、ということ。宿題を忘れたり、ルールを破ったら3つの罰「耳まわし・ブタ握り・けつバット」の中から自分で一つを選んで受けることになっていた。もうひとつは、国語の授業で古典の冒頭の部分を暗記させられて大変だった、ということ。たとえば、奥の細道。たとえば枕の草子。徒然草に方丈記。職員室で言わされてできなかったらできるまで何度も職員室に通うのはきつかった、そうだ。

スナックでの栄ちゃん。何ともいい顔をしてる。

 ところが、今回は今までにないパターンが二つ出てきた。一つは、矢野栄路くん。彼は今、関西で演劇をやっているそうだ。そう言えば以前誰かから栄ちゃんはテレビに出ているとか声優をやっているとか聞いたことがある。その彼が今の自分のバックボーンの一つに、先生が授業で話した「文化についての話」があるという。彼は時々そのことを思い出し、それが若い演劇人たちに話す時の自分の支えになっているというのだ。

 どんなことを言ったのか全く覚えていない。自分を振り返っても学生時代の授業の中身、ましてや先生がどんなことを話したのかなんてとんと覚えていない。娘もそう言う。それが普通のことだと思うのだが、それだけに教師冥利に尽きると嬉しくなる。いつもは辛口の娘もこの話には「お父さんはしあわせだよね」としみじみ言ってくれた。