青森には「ジョッパリ精神」というのがある。寒くても、苦しくても耐え忍ぶ心だという。1年の半分を寒さに、深い雪の下で生きる東北の人々の心である。そして、春が近づいてくると心が「じゃわめ」いてくるそうだ。「じゃわめぐ」には、寒気がする。あるいは、ぞくぞくするという意味がある。
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暖かくなるにつれてじっとしていられなくなるのだ。厳しく長い冬があるからこそ、短いみちのくの夏だからこそ人々はその喜びを心の底から感謝し、喜び、身を焦がすのである。その表現が「ねぶた」なのだ。その喜びを直接表すのが「跳人(ハネト)」だと思う。
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浴衣に花笠、肩にタスキ、青やピンクのおこしに腰には器ガガシコつけて、白足袋に草履をはいて、ラッセラー・ラッセラーと叫びながら飛び跳ねる「跳人(ハネト)」が、ねぶたのもう一つの主役だ。誰かがラッセラー・ラッセラーと音頭を取ると、みんながラッセラッセ・ラッセラーと応える。今でもこの掛け声が時々頭の中を駆け巡る。
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