140322 オランダ紀行26(運河)

  ミュージアム広場からシンゲル運河を越えると旧市街に入る。歩くたびにいつも運河を見、橋を渡る。ユヤマさんの話では、いくつもの運河が同心円状に街を巡り、その総延長は100キロを超えるという。運河に区切られた島は90を超え、1500もの橋が架かっている。「街の中に運河があるのか。運河の中に町があるのか」なんてユヤマさん、カッコいい。

  彼女の説明の中で特に「オランダは千年かけて乾かしてきた低地人たちの国」という言葉が印象に残る。国を表すネーデルランド(Netherland)は「低い土地」という意味らしい。「低地人」という言葉には誇りが込められているようだ。小学生の時の時の国語の教科書かなんかで、水門から水の漏れているのを見つけた少年が自分の腕を穴に入れて漏れを防ぎ、浸水から守ったという話を読んだような気がする。そう言えば「神は大地を作ったがオランダだけはオランダ人が作った」という言葉(※)を司馬遼太郎の本で見た覚えがある。

  (※)正しくは「まことに世界は神がつくり給うたが、オランダだけはオランダ人がつくった」(朝日文庫 街道をゆく35「オランダ紀行」P234)でした。この言葉を見つけた時の気持ちは、薬師丸ひろ子の有名なセリフ「カ・イ・カ・ン」に匹敵するものだった。