130801 イタリア紀行41 (ポンペイ遺跡1)

今回のイタリア紀行の二つの目玉(個人的にだが)のヴェネチアとポンペイ遺跡。昔、「ポンペイ最後の日」とかなんとかいう映画を見た記憶がある。西暦79年(タケダさんが何度も強調していたが、その頃の日本はまだ弥生時代ですよ)、ヴェスビオ火山の大噴火による火砕流であらゆるものが一瞬のうちに地中に埋もれる。1784年に再発見されるまで、約1700年もの長い時間、タイムカプセルとして静かに時を待っていたのである。今でも発掘は続いているというのだから驚きだが、なに、眠っていた時間に比べれば何ほどでもない。

まず驚かされたのは道路である。石を敷き詰めた道路は、馬車の通る車道と歩行者のための歩道とが見事に区別されている。そして、ところどころに車道を横切る(横断歩道だ)ように丸い大きな石が置かれている。それも車輪のために隙間も用意しているという芸の細かさである。脱帽! 多くの馬車が行き来した証拠に車道の石にくぼみまで残っている。

通りの両側には浴場やサウナも備わった運動施設やパン屋さんや居酒屋まである。その居酒屋にはなんとメニューが残されており、「お客様へ、私どもは台所に鶏肉、魚、豚、孔雀などを用意してあります」と書かれているそうだ。

4枚目の写真に映っている蛇口は現代のものです、念のため。そして、ペットボトルを持っているのはほとんどしゃべらない現地のガイド。