130727 イタリア紀行39 アリベロベッロ1(トゥルッリ)

昼食のあと、アリベロベッロへ。
とんがり屋根に白い壁の建物(トゥルッリと呼ぶ)が立ち並ぶ。一度見たら忘れられない建物だ。「アリベリベッロの旧市街にはトゥルッリの家が密集し、坂道が迷路のように続いており、おとぎの国に迷いこんだような雰囲気に満ちている」と案内パンフレットには書いてあるが、おとぎの国どころか現実は観光客であふれかえり、彼らを迎えるために今ではトゥルッリのほどんどが土産物屋かもしくは飲食店になっている。これではおとぎの国の「こびと」たちも出るに出れないだろう。

それにしても、白い壁が南イタリアの太陽にほんとに似合っている。この色は日本のように湿気を帯びた空気の中では似合わない。昔むかし、「太陽がいっぱい」という映画があった、なんてえらい年寄りのセリフだ。ラストシーンでアラン・ドロンが「太陽が眩しい」とつぶやいたが、なんてキザなセリフだろうと思ったものだ。そうか、この太陽の下でならぴったりのセリフだ。