130724 イタリア紀行38 マテーラ4(洞窟レストラン)

洞窟を利用したレストランで昼食を食べる。この暑さの中、ただひたすら歩かされた。そういえば、木陰なんて気の利いたものは全くなかった。ここは入るだけでひんやりとして火照った体に心地いい。

何はなくてもまずは「ビール」。イタリアのビールは軽くて飲みやすい。その代わり「スーパードライ」のようなのど越しにキリっとくる快感はない。ここで出た「耳たぶ」のようなパスタが美味しかった。誰かの言った「水道ホースのぶつ切り」とは明らかに違っていた。タケダさんが言っていた。イタリアは南に行くほど食べ物が美味しくなります。

隣のテーブルでイタリア人の家族が食事をしていた。おそらく二十歳にはなっていないだろう若い娘さんがいた。その彼女の食べっぷりたるや、ハムを2枚ほどホークに巻いて、チーズの塊をナイフで切り裂き(この表現でなきゃ)、口に入れると赤ワインで流し込んでいる(この表現でなきゃ)。いかにも全身全霊を傾けて食べているんだという口の動かし方だ。まさか写真に撮るわけにはいかなかったが、正直残念だ。今はこんなにスタイルがいいのに、なんであんなに(具体的には言えないが)なってしまうのか、その理由が理解できた。