サン・ピエトロ大聖堂は、世界で最も大きな教会だ。カトリックの総本山であり、もともとは初代教皇「聖ペトロ」の墓の上に建てられた記念教会堂が元だという。これだけはガイドさんの説明の前に、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で知っていた。とは、ちょっとした自慢話。
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① | ② |
① 入口のドア=この彫刻の施されたドアは閉まっている。横の開いた所から入るようになっている。つまり、このドアは今では見せるためのものになっている。
② 一番奥に見えるのが聖ペトロの玉座。窓から差し込む光が厳かな雰囲気を醸し出している。
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③ | ④ |
③ 手前の曲がりくねった柱で支えられているのが「ベルニーニの天蓋」。この下、地下深くに聖ペトロの墓があるという。とにかく大きい。ものすごい迫力だ。高さは29mという。奈良の大仏が約15mというから倍近くもあるのか。
④ ミケランジェロのピエタ=「ピエタ」とは「哀れみとか慈悲」などの意味で、十字架から下ろされた我が子イエスを抱く聖母マリアの彫刻や絵画のことをさすそうだ。聖母マリアの表情がなんとも清楚で、哀しく、美しい。誰かが言った。あまりにも若すぎる。母親なら50歳は超えているはずだ。ひょっとして「ダ・ヴィンチコード」の中で、イエスと結婚し、娘サラをもうけたとされる「マグダラのマリア」なのかもしれない、とは私の妄想だが、そう考える方が年齢的にも合っている。異端とされる宗派では「マグダラのマリア」はイエスの花嫁であり、イエスと同じように敬愛され大切にされているそうだ。その方が神の子よりも親しみが持てる。