130416 法事2(トカゲの自殺)

 法事と言えばいつも思い出すことがある。思い出すというよりトラウマのようになって染みついているといったほうが正確だ。

 いつの法事だったのか、甥たちが座敷の外でワイワイ騒いでいる。縁側の横に小さな(というよりいつまで経っても大きくなれない)バラがある。それをとり囲んで真剣に話し込んでいる。のぞいてみるとバラの枝になにかが刺さっている。干からびたトカゲである。私にすれば見慣れた風景だが、横浜や熊本といった都会に住んでいる甥にとっては何が何だか分からないのだ。

 どう決着がついたのか。「おそらくこれはトカゲが自殺したんだろう」となる。自殺という高度な精神の働きを、あのトカゲが、あの小さな頭脳で紡いだとどうして導き出したんだろう。自然から離れるとはどういうことのか思い知らされた出来事だ。蛇足ながら、トカゲの自殺を「モズの速贄」と言います。