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ガイドさんはおそらく40は超えている。すごく日本語が上手で、時々韓国人特有の発音で改めて現地のガイドさんだということを気づかせてくれる。最初に添乗員さんが紹介する時にガイドさんのことを「やわらかい方」と言った。はじめてそんな表現を聞いたし、ガイドさんもはじめてそういうことをいわれたと言っていた。ところが、時間が経つにつれてぴったりの表現だと思うようになった。「やわらかなガイド=伊(ユン)さん」。
韓屋村では、お客さんを寒い中歩かせたくないからここまで入ってきて、と連絡している。会社で一番やさしい運転手さんだから無理を言えるのだと。狭い急な坂を下りてくるバスに乗り込みながら、ツアー客、拍手!ホテルについてわずかだが感謝をこめてほかの人に分からないようにチップを渡す。
馬耳山から釜山に行く途中、バスが急に止まる。ガイドさん、「びっくりしたでしょう。バスが急に止まったから。運転手さんがみなさんに聴いてもらいたくてサービスエリアでCDを買ったので今かけているところなんです」。乗客、拍手!どんなにやさしい運転手さんだって、ふつうここまでやる人なんているはずがない。おそらくあのチップをどう使おうか彼は考えたのだと思う。受け取る時も妙に固辞することもなく気持ちよく受け取ってくれた。そして、これが彼なりの感謝の気持ちだと分かった。こちらの方がずいぶん得をしたような気持ちになった。