130122 「312」

時たま、ほんの時たま、昔の自分に戻っている幸せな時間がある。昔を思い出すというのはそれには当てはまらない。その時の、人、ものに触れた時そういう時間を持つことができる。
連れ合いに誘われてあるお店でランチする。名前を「312」という。今から20年ほど前、宮島町の入口にあった、薄暗い階段を上がった奥に「312」と名前のついた軽くお酒を飲ませてくれるお店があった。マスターはまだ二十歳代の若者で、素敵な音楽と洒落た飲み物と、楽しいトークがあった。
この店を教えてくれたのは今となってははっきりとはしないが、たしか上の娘だったと思う。その当時、病に倒れ、生きるか死ぬかの体験をした。それからだと思う。ほとんど遊びに出なかった私が、飲み会にも少しは付き合うようになったし、そうしたお店にも行くようになった。「人生観、変わったよね」と連れ合いは云うが、少しは変わらないとね。
他の場所に移った「312」にも1・2度行ったが、そのまま足は遠のいた。年末、北高の近くに「312」があったよと連れ合いが言う。正月過ぎてやっと出かけることができたが、マスターの声を聞いたとたん、20年前に戻っていた。もちろんそれはほんの一瞬に過ぎなかったのだが・・・・。(1月19日)

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