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大楠までのわずかな距離だが、登りは急である。そうすると視線はどうしても下を向いてしまう。視線の先にカタツムリを見つけた。佐藤さんは、この頃カタツムリを見ることが少なくなりましたねと言う。その言い方が先ほどの「虫捕りに夢中になる子どもが少なくなりましたね」とそっくりである。
目を近づけるとそのカタツムリの背中に妙なものが付いている。ハエである。家蝿とは違うようだが確かにハエだ。疲れたからとタクシー代わりに使っているわけでもなさそうだし、カタツムリの方も迷惑がっているようでもない。この関係はいったい何なんだろう。
誰かに踏み潰されてもかわいそうなので、つまんで脇にどける。それでもハエは動かない。見ている(暇だね)とかすかにだが動いてはいる。