120604 グミ

 今年も生垣の中から グミの赤い実が覗いている。だけでなしに、採(盗)るものが誰もいないので熟れた実が地べたに落ちている。散歩に出る時にひとつ採って口に含んでみる。たしかに今の子どもたちの口には合わないだろう。酸っぱくて、口の中に妙な後味が残る。なんかざらざらとしたものである。それなのに小さい頃、口いっぱいにほおばって食べた思い出がある。こんなものでもご馳走だった。
 あそこの家には柿がある。こっちにはびわがある。あそこの石桃は硬いけど美味しいぞ。中の「モーおっさんは見つかると怖いから夜に行こう」などと、今頃から秋までは町内のあっちこっちの生り物を食べて回った。スイカを盗りに新〇の浜まで遠征(町内を出ることを遠征なんて大げさに言ったものだ)した時にはそれなりのスリルを味わったものだ。
 今はこんなことをやったら大変なことになるだろう。というより今の子どもには絶対に思いつかないことだと思う。

“120604 グミ” への1件の返信

  1. 知多のあっちゃんより

    美しい実ですねぇ。
    酸っぱいからジャムには向かないのかなぁ。
    今の子には、お菓子のグミの由来も解らないのでしょうか。
    私たちには懐かしい味ですね。

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