110607 台湾紀行3(スクーター)

 台湾では交通手段としてスクーターが多く使われている。この日も最高33度になる。この暑さでは自転車でえっちらおっちらこいでなんかいられる訳がない。おまけに駐車代はただという。整然とスクーターが並んでいる光景は壮観だ。空気が悪いのかマスクをして運転している人が多い。つい日本の暴走族を連想して「えっ!」と思ってしまう。

   
   

 ここ台湾ではスクーターの二人乗りは許されているそうだ。だけでなしに、三人乗りも多い。それどころか、バスの中から4人乗りを見て呆気にとられてしまった。男が自分の足の間に子どもを、そして、後ろに乗った母親が背中に子どもを背負っているのだから・・・・・。ガイドさんは言う。5人乗りもありますよ、と。どうして5人も乗れるのかと思ったら、5人目は母親のお腹の中、だそうだ。こちらでは子どもは数に入っていないというのだが・・・・。
 そういえば、空港からバスに乗った途端、挨拶代わりにガイドさんが言った。「台湾の信号を信用してはいけませんよ。信号はあくまで参考です」。ジョークだと思っていたが、実際に見るとだんだんと不安になってきた。「交差点を渡る時は生きていたければ現地の人の後について渡ってください」などと追い討ちをかけてくる。

   
   

 暗くなってくると車も増え、スクーターはすごい数になってきた。大通り沿いにはたくさんの食堂があって、多くの人で賑わっている。昼間のゴミの散らかった、ホコリまみれのうす汚れた町は、夕日の中に隠されて猥雑なほどの活気が町に溢れている。昔はこんな情景は周りにもあったような気がする。とにかくこの「猥雑さ」はくせになりそうだ。