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帰り、「瑠璃光寺」に寄ろうというと、「以前、門司の姉さんたちと来たのを忘れたの?」と言われてしまった。そういえばそんなことがあったな~と心細い限りだ。「その時、雪舟庭にも行ったんだけど・・・・・」と、当然これも忘れているよねという目で見る。忘れた方が新鮮な気持ちで見ることができると、これは思っただけで口には出さなかった。
奈良の法隆寺と京都の醍醐寺と共に「日本三大塔」と賞賛されている。しかし、青々と濡れたような若葉の中に浮き立つ塔の古色を見る時、三大塔の第一に挙げたい。ここまで書いて、ある書物の中にこの塔のことが書かれていたのを思い出した。さっそく書庫の中から本を取り出して調べる。あった!
司馬遼太郎の「街道をゆく」の第一巻、「長州路」(朝日文庫P239)に
(長州は、いい塔をもっている)
と、惚れぼれするおもいであった。
古色だけでなく姿がいい。特に屋根の端がキュッと反り返っている感じがなんともいえない。古さだけでなく、「小股の切れ上がった女」のような粋さえ感じられるといったら言い過ぎか!ほんとに「惚れぼれ」してしまった。