この桜紀行の一番の目的は「健軍通り」の桜を観ることである。連れ合いが、もう何年も前に出かけ、凄かったよと言った時からあこがれの地になった。その時は二人で出かけるはずだったのに仕事が急に入って彼女は友だちを誘って出かけた。であるだけになおさら思いは募った。 |
![]() |
もう一つ理由がある。それは「け・ん・ぐ・ん」という言葉の響きを持つ地名への憧れである。清正以来、というより熊本には昔から「武」のイメージが付きまとう。市内に住んでいた甥たち(双子でした)がやってきた時、彼らのよく使う言葉に「ムシャヨカ!」というのがあった。カッコイイという意味である。おそらく「武者よか!」と書くはずだ。いかにも熊本の言葉ではありませんか。 |
![]() |
ネットでは二日前に満開と出ていたのでちょっと心配したが、実際はまだ蕾も見られるくらいで、熊本城と同じ青空の中に浮かび上がる桜は素晴らしかった。幹の太さも見事だが、どうしてかその幹が黒々としてたくましく見えたのが印象的だった。通りの横には自衛隊の「西部方面総監部」の敷地が続く。たしかに「健軍通り」である。 |
![]() |