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1月の文化の森大学の講座は、大分から杉田吉成さんを呼んで講演を行った。96年にOBSを退社し、現在は大分合同新聞社の「話し方教室」の講師をされているとか。タイトルは「顔にシワ 心にときめき」。市の公民館講座一覧の中にこのタイトルを見つけた時、いつかは本耶馬渓でもと思っていた。完全に個人的な好みでの選択である。
まず、顔にはどんなシワがどのようにできてくるのかを詳しく話してくれた。面白おかしく話すので会場は笑いに包まれたが、ホワイトボードに描いていくシワがまるで自分の顔が描かれているようで、そして、このシワはもう取ることができないと断言された時にはちょっと悲しくなってしまった。
それではどうすればいいのか。「いいオンナになればシワは目立たない」のでこれからは「いいオンナ」を目指そう、と。いいオンナの条件を10個上げた。そして、その中から⑥「言葉使いがきれい」と⑩「いつも笑顔であること」を取り上げ、言葉美人と笑顔美人であることがいいオンナの条件として特に大切であることをいろんな例を挙げて説明してくれた。
なかでも、美しい日本語の7位「あなた」の話が心にぐっときた。はじめて日本隊が南極で越冬した時、残された妻が隊員に電報を打ったそうだ。「あなた」。たったこれだけである。「あなた!」ではない。「あ な た」である。「あ」と「な」、「な」と「た」の間にどれだけの思いがこめられていることか。二人のこれまでの人生と、これからの未来がこめられた言葉である。携帯でもメールでもこうはいかない。電報であるからこそ彼女の思いがひしひしと伝わってくる。こうした言葉は久しく聞いたことがないし、そもそも聞いたことがあっただろうか。
最後に、「ときめく」ためには外に出よう。人生に積極的になろう。好奇心を持とう。恋をしようでまとめられた。ほとんどが70歳を越えた受講生だが、「恋をしよう」でほとんどの方がうなづいていたのがほほえましかった。