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10:55 心電図が終わる。早い。いったいどうしたことだろう。昨年は心電図が終わったのが昼を過ぎていた。
この病院に通うようになって今年で18年目である。倒れたのは48歳の時だった。忘れもしない。有田陶器市に行く途中の車中で起きた。1ヶ月ほど風邪を引いたような症状があった。医者は風邪をこじらせたんでしょうという。胸というより胃の方が締め付けられるようで運転ができなくなった。となりに連れ合いがいたのが幸い。でなければそのまま発作を起こしたまま死んでいたか、岩にぶっつけていたか、崖から落ちていただろう。場所は下郷の先である。
12:55 心電図は早く終わったのに診察はなかなかである。名前を呼ばれたのは2時間が経とうとしていた。心配しなくてもちゃんと昨年並みの時間になった。担当医は副院長の野坂秀行先生。18年前、私の手術を担当した時はたしか外科部長だった。診察は「お元気でしたか?」で始まり、聴診器を当て、脈を診て、血圧を測る。最後に「また来年、お顔を見せてくれますか?」で終わる。この声を聞きたくて年に1回やってきているのかもしれない。
13:00 こちらでの医者が変わり、預かった手紙を渡す。「分かりました。賀来先生はよく知っています。返事をすぐ書きますので渡してください」と。18年間通ったこちらでの病院を変わらなければならなかったのでちょっと心配していたのだが、野坂先生の明快な声にホッとする。