101212 佐賀関・一尺屋

精錬所の煙突とフェリー イカ!当たり前か? 堤防から沖を見る

 このタイトルで、ああ、あの話かと分かる人は通である。とかなんとか一丁前のことを言ってるが、出かけたから言える話で、そうでなければただの地名に過ぎない。前日に電話があり、「明日朝から出かけるぞ。休みをとって9時までに家に来てくれ」と。何日か前に会った時に、そろそろ釣りに付き合うかと言われていたのですぐに返事ができたが、そうでなければ「無茶言うな!」と言いそうである。
 まずは、佐賀関の精錬所の対岸、九四フェリー乗り場の近くで「ぜんご」を釣る。大分ではアジの小さいのをゼンゴと呼ぶ。イカ釣りの餌になる。昼まで釣って昼食後、「一尺屋・下浦港」へ移動する。ここで夕方までイカ釣りである。目当てはアジ釣りなのであるが、我が友はそれだけでは終わらない。週に2回はここ佐賀関から米水津まで釣りに出かけ、釣り仲間から「漁労長」とあだ名されるほどの釣りキチである。
 夕方までにイカを3杯釣って、6時からアジ釣りにかえる。海に浮く旗を挟んで左右に分かれて釣り始める。ところが、わずか何メートルも離れていないのに彼は入れ食いで、私の方は全く反応なし。技術(うで)の違いかと思ったが、彼の方に移動すると、入れた途端すごい引きがある。この日一番の40cmのアジ(写真を撮りたかったのだが、そんな暇があったら釣らんか!と叱られた)である。吊り上げるとすぐに鰓に親指を入れて骨を折る。そうしないと新鮮さが保てないというのだが、その時のアジの「キュー!」という鳴き声には毎度のことながら心が締め付けられる。とはいえ、だから釣りは止めだ!ではない。他の命を頂いて生きているんだということがよく分かる。
 妙な道徳の授業をするよりも、子どもたちには絶対に釣りをさせるべきだ。 

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