![]() |
![]() |
久留米から高速に乗り、福岡県みやま市にある「本吉山清水寺」を目指す。前々日「みやま市観光協会」に電話したところ、担当者は「例年になく紅葉が見事で、今日が最盛期だったようです」と元気な声で答えてくれた。みやま市という地名は始めて聞く。ひらがなというのもなじみがなかった。今度の合併で生まれた地名のようだ。みやま柳川ICで降りて5分です、というのだが、私のナビにはそのICは載っていない。できたばかりのインターチェンジらしい。
たしかに真新しい。そして、清水寺までは5分もかからなかった。まるで清水寺のために造られたインターチェンジのようだ。みやま市瀬高町の清水山の中腹に位置し、近辺は大きな公園になっている。観光客や散策の人、そして、JRのウオーキング大会が行なわれていて、多くの人で賑わっていた。まずは昼食をということで茶店でうどんを頼んだが、麺とわずかな肉が浮かんでいるだけなのにその美味しいこと。
![]() |
![]() |
まず訪れたのは「本坊庭園」。前庭の銀杏の落ち葉が地面を埋め尽くし、舞い落ちるたびにみんながため息をもらす。部屋の中から庭を望む。若い(坊守さんのイメージとしては若すぎるのだが、かといって単なる事務の人ではない)女性の方が庭の説明をしてくれる。その言葉もうろ覚えなので説明板に載っていたものを転載する。『本坊庭園は室町時代の作で、作者はその作風から雪舟ではないかといわれています。特に正面の愛宕山から昇る中秋の名月はすばらしく、その月が庭の中心となる「心」の字を象った池に映し出される様は言葉では言い尽くせません。傍らには北原白秋の自筆による碑が立っています。「ちち恋し 母恋してふ 子のきじは 赤と青とも そめられにけり」』。
昭和4年 国指定名勝地。