101121 視察研修(ツワブキ)

   
   

 今日(17日)は文化協会の視察研修だった。午前中NHK大分放送局を見学し、別府での昼食をはさんで、午後は二階堂美術館で絵画鑑賞というコースである。
 NHKを終えて別府へ向かう道筋、別大国道の線路沿いの崖に咲く花の黄色い色が鮮やかに目に飛び込んできた。ツワブキである。昔、その色を求めて国東半島の長崎鼻まで出かけたことがある。夏の間、多くの子どもたちで賑わったキャンプ場も冬を前にひっそりとしていた。海の色も鈍色(にびいろ)になり、寒々とした印象を与えるようになった。吹き付ける海風はすでに冬のものであったのを良く覚えている。だからこそ、ツワブキの花の色鮮やかな黄色い色は老いた心にもあたたかい温もりを与えてくれる。
 その時持ち帰って庭に植えたツワブキは、栄養状態がいいのか大木のようになってしまった。ところが、どんなに大きくなっても冷たい海風に耐えて凛と咲いていたあの面影はない。「違(たが)える」という言葉があるが、時を違えるあるいは所を違えるというのがさみしいものです。そして、違えてしまったものへのいたわりの心、慈しみの心を日本人は持っていました。「あはれ蚊」という言葉がそれを象徴しています。

 
 納屋の入り口の戸の下で死んだカマキリの上で、小型のカマキリがじっとしていました。