101104 誕生日1

テナガザルがかわいいので+ シェフがぜひ載せてくれというピアノ

 

 キッチンに入っていくと、連れ合いが「誕生日、おめでとう」という。一茶の言葉を借りれば「めでたさも中くらいなり」か。もう還暦をとっくに過ぎて65歳になってしまった。公民館に出かける用意をしているとメールが入る。メールが来ることはめったにないのであわてて開けて見る。娘からである。件名に「お誕生日おめでとう」とあるきりで、下には「このメールには本文はありません」と味気ないものだ。せめて「たっくん」からのメールか電話であったらウキウキであったはずなのだが。もちろんあとは誰からもかからない。かかるほうがおかしいか。
 お昼過ぎにメールの入った着信音が鳴る。またヤマダ電機かツタヤか。うるさいなーと見ると「アルカディア」からである。ここは教え子の経営している理髪店で、彼のメールは娘のよりも長い。しかし、お祝いのメールクーポンを差し上げますというのはいいのだが、その後には「有効期限がございますのでお早めに」とある。
 ほんとうに、これで終わり。<11月2日>