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8時に佐藤さんと待ち合わせる。前回の彼岸花に付き合ってくれた私のパソコンの師匠である。書き出しも前回と同じになってしまった。前回は星野村がメインだったが、今回は永年の憧れだった「柳坂曽根のハゼ並木」。途中、吉井町を通ったが旧い建物が保存されていて風情がある。それもどこか特別に隔離されて残されているのではなく、ふだん多くの車が行きかう道路沿いにあるのがいい。こうした風景を残すためには、残すものへの愛着とそれを残そうとする強い意思に不便さに耐えようとする大勢のエネルギーの結集が必要になってくる。どこかの町には一番欠けているものだ。雛祭りにはぜひ出かけよう。
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ハゼ並木は見事なものだった。多くの見学者で賑わっていた。きれいに整備されていて「新・街路樹百景」に選ばれているとか。約200本の古木が続く様は見事である。ハゼの紅葉には「燃えるような」という形容詞がよく使われるが、山の中の1本のハゼが赤く色づいても目立つのに、200本となったら文字通り「息を呑む」景色となる。上手の方にはこうしたハゼ並木にぴったりの、というか、あまりにぴったり過ぎて違和感を覚えるほどのワラ屋根の家が残っている。建物に付随して水車らしきものまで見えるから念が入っている。
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唯一残念だったのが太陽である。予報では晴れだったのに、雲が切れ間なく通り過ぎる。このハゼの紅葉も青空の中に浮かんでいたらどんなに素晴らしかったことだろう。何度も空を仰ぎながらわずかな晴れ間を見つけるのに必死で、佐藤さんとため息ばかりついた。