100918 職業病(返事に代えて)

湯島天神 聖橋

 私が以前さだまさしの「檸檬」について書いたブログを覚えていて、東京に里帰りした時に歌に関係したた場面の写真を撮って送ってくれました。

 憲法9条(3)に書いてくれた宇佐の虎ファン氏のコメントを見て、昔のことを思い出してしまった。
 30年以上前、耶馬溪中学校に勤めていた時、PTAの広報部を担当し、活動を通してある保護者と懇意になった。彼は耶馬溪の旧家の出で、どこが気に入られたのかずいぶん親しくしてもらった。家族ぐるみの付き合いになり、祭りに呼ばれたりホタルを見に出かけたり、楽しかった。
 その中でも特に印象に残っているのは、彼に連れられて湯布院に出かけ、当時地域おこしのリーダーで知られていた溝口薫平氏に会いに行ったことである。理由は何であったのか、もう忘れてしまったが、溝口氏の語る地域おこしへの情熱と思いを直接聴けたのは貴重な体験であった。
 宇佐の虎ファン氏は今回の湯布院映画祭に出かけたという。若松孝二監督と寺島しのぶさんのオーラに圧倒されたと書いていたが、若松監督には学生時代ずいぶんお世話になった。もちろんおじさんでも知り合いでもなんでもなく、彼の作る日活ロマンポルノの方にである。本採用になり、島の中学校に赴任したが、島にはほとんど店もないようなところで、土曜の昼から連絡線に乗って港まで買出しがてら遊びに出るのが楽しみであった。
 楽しみといっても、港からバスで中心街(大手前)にあった寿屋に行くか、駅前の喫茶(たしか「石」という名前だった)に寄った後、パチンコに行くか映画に行くかである。ある時、ロマンポルノを上映する映画館に入ったはいいが、出る時になって外で知った人に会わないか、特に、教え子に合わないかと不安になってしまい、こんな思いをするのならとそれ以来、その手の映画には全く出かけなくなった。
 こういう「不安」も一種の職業病なのかもしれない。