100528 バイバイ!

  お店からの展望

  あっという間に時間が過ぎていく。そろそろと思っていると突然むこ殿が帰ってくる。上司が帰って準備をしなさいといったそうだが、私たちがきているからという理由ではないがなんともありがたい話である。これでまた孫といる時間が増えた。こんなに早く帰ることなどほとんどないと聞いていたのだが、私たちが来た時に限ってこんなに早く帰ってくるというのにはなにか・・・・・。

 横浜の甥と約束していた会食を急遽キャンセルして娘夫婦と出かける。娘はせっかく約束したのにそれをキャンセルするなんて相手に失礼よ、というが、それはそれ。こんなチャンスはめったにないのだからそれを優先しないで何をする。場所は三軒茶屋の駅ビルの最上階にあるレストランである。店の名前を「スカイキャロット」という。都内を一望できる展望レストランというのが売りである。たしかに高層ビルが見渡せるし、はるか遠くに東京タワーが見える。普段はとても連れてこれないという孫がどうしたことか、私たちから見れば彼のどこが大変なの?というほどおとなしい。ここでも彼なりに気を使ってくれているようだ。私もこれまで食べたことのないパスタに挑戦した。郷に入れば郷に従えで若い人に合わせないと嫌われてしまう。正直、美味しかった。

 8時、三軒茶屋の駅で別れる時、それまで「バイバイ、バイバイ!」と繰り返していた孫がきょとんとした表情をしている。「バイバイ」の意味を知らずに使っていたようだ。その表情がだんだんと悲しそうなものに変わっていく。変わっていく事がちょっぴりうれしくもあり、うんと辛くもなる。こうしていろんな思いをうんとためて彼も大人になっていくのであるが、その思いの中に少しで関わっていけたらとつくづく思う。

 三軒茶屋から新横浜までの間、二人とも妙に黙り込んでしまう。孫とのふれあいを思い出して余韻に浸る時間でもあるが、急にウキウキする気分を取り上げられたような変な時間でもある。

 新横浜では雨が降り出した。(5/7)