![]() |
|
「左」ー駅の構内から写した駅前の風景。来た・ちらっと見た・通り過ぎたというやつだ。せっかくだから「ハチ公」を見たかったといったら、わざわざ見るほどの価値はないよと言われてしまった。そうは言われてもね。一度は見たかった。
「右」-これが彼のおもてなし。もっともっとたくさんの写真を撮ったんだけど・・・・・。
羽田に着く。京急で品川へ。ところが、この電車は品川行きなのか不安になる。あわてて来た電車に飛び乗ったからである。田舎だとほかにないから間違えようがない。厚かましくも前に座っている男性に聞くとわざわざ外に出て確かめてくれる。彼の優しさにこちらの方が恥ずかしくなってくる。見るからに純朴な印象を与える人だったが、都会にもこういう人がいるのかとうれしくなる。というよりそう思うこと自体が偏見だとは分かっている。人が人である以上、都会の人は全て冷たくて、田舎の人間は全て優しいなんてあるわけがない。なのについそう思ってしまう。
品川で乗り換え、渋谷へ。孫が外食できない(それだけ激しく動き回るそうだ)というので品川駅の地下でお弁当を買っていくことにする。渋谷に着くと、改札口の向こうに△△くんが待っている。こちらに気がついて走り出しこける。なにをしてもかわいい。降っているかどうか分からないくらいの雨の中を社宅へと急ぐ。女子大の横を通って大通りから数百メートル入ったところに何棟かの古いアパートが並んでいる。
あとで聞いた話だが、今娘たちが住んでいる部屋は以前は二軒だったところを一軒にリフォームした棟で、夫婦と子ども一人にはまあまあの間取りである。ところが、前の棟では以前のままでそこに夫婦だけかそれに子どももいる家族も住んでいるとか。団塊の世代が辞めていったあとを埋めるために若い人たちを次々に採用しているために住宅環境の整備が追いつかないのだという。
孫が私たちのためにいろいろと遊びを見せてくれる。ミニカーをありったけ出してくれる。ミニカーの写真集で母親の言葉にあった写真を指差してくれる。とにかく車が好きだ。パズルを始める。どうして覚えているのかあっという間に完成させる。連れ合いや私の膝にまで乗ってくれる。こちらはめったに会う機会がないので当然だと思っていたが、いつもいる娘は普段と違うという。わずか二歳にして必死になって私たちをもてなしてくれているのである。
連れ合いはこのために簡単な録音機を買っていた。△△くんの声を記録していつも聞くのだという。(5/7)