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日田から高速に乗って東背振ICに着いたのは7時30分。8時30分開園なのに1時間も前に着いてしまった。前回(8年前)は仁比山公園の駐車場(九年庵のすぐ近く)に停めたのだが、今回は吉野ヶ里テクノパークに用意された臨時駐車場からシャトルバスが出ているという。駐車場係の若い人に公園の駐車場には行けないのかと無理を言うと(無理とは分かっていますが一応)、こちらのわがままにもやさしく対応してくれたが、もちろん無理である。
本部テントでもらった入場整理券には32番とあった。まず、仁王門を見て、幕末の蘭学者、伊東玄朴の旧宅横を通り入り口まで。開園が15分早まる。だれもが一様に感嘆の声を上げるのはやはり緑のシャワーの見事さである。紅葉も素晴らしかったが紅葉は季節に左右される。特にここ近年は温暖化の影響か、どうもあざやかに色づいた紅葉を見た記憶がない。しかし、新緑のあざやかさはいつも変わらない。そして、それを眺め、緑にひたる人々の表情はとてもやわらかい。縁側に腰かけてじっと緑を見つめている人たち。今日の暑い日ざしも周りの木々にさえぎられてここまではとどかない。
私の目はついつい新緑ばかりに向かうのであるが、「この時期、こんな緑はどこにだってあるわ。ここの素晴らしさはこの建物と一体になっていることよ」と連れ合いは言う。そういえば、我が家のモミジも若葉から深い緑に変わろうとしている。それはそれなりにすばらしいのではあるが。
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これは8年前の九年庵の紅葉である |