100406 足立美術館

  「いつかは行こう 足立美術館」が私の近年のスローガンであった。気持ちだけはあっても生来の出不精。思うだけで過してきたが、やっとその思いが成就した。足立美術館のスローガンは創始者の足立全康氏の言葉である「庭園もまた一幅の絵画」であろう。この言葉はパンフレットの第一に書かれている。

 ここの庭園の素晴らしさはとてもじゃないが、私の言葉では言い尽くせない。そこで写真の出番である。その写真も館内で販売している写真集にあるものはあまりに美しすぎる。私が撮ったものくらいがちょうどいい。「美術品の撮影は禁止ですが、庭園はどうぞ」ということで、撮ったとった!ここだけで121枚。「生の双幅を通して観る白砂清松と一服のお抹茶」といわれて、美術館内にある茶室「寿楽庵」に入る。

 茶菓子と抹茶で850円。秋月での350円にくらべたら倍以上。松平不昧公の「不風流所亦風流」などがさりげなく床の間にかかっており、かわいらしい女の子が金の茶釜で点てたという抹茶を飲んで、あとはひたすら写真撮影。たしかに双幅の掛け軸のように見えて素晴らしい。次に訪れる時には「喫茶室・翠」に入ってみたい。枯山水から亀鶴(きかく)の滝まで独り占めにできるという。

 ここは横山大観の絵画で知られているが、7年連続日本一になった庭園も見事である。また、それ(日本一)を維持するための努力は並大抵のものではない。たとえば、今ある松が生長するにしたがって、今の形と違ってくるのは当然である。しかし、それを今のままの形に保つために、今から植え替えるための松を別の場所で準備しているという。今年の10月29日に新館がオープンするそうだ。秋の紅葉の季節に合わせて訪れたいものだ。(3月28日)