100325 キャロル・キング

   

 テレビの画面に「キャロル・キング」が映し出されていた。たまたまつけた、それがBS-TBSであっただけ。おまけに夜の11時を過ぎていたために「SONG TO SOUL ジェームス・テイラー」という番組に出会った。そこで彼が歌っていた曲「You’ve Got A Friend」に聞き覚えがあった。その曲は私にとっては「キャロル・キング」の歌であるはず。「All you have to do is call/あなたが呼んでさえくれたなら And I’ll be there/私はすぐに飛んで行く You’ve got a friend/あなたには友達がいる」

 私より3つほど年上だった。だから、もう70近くになっているはずなのに、なんと素敵な、かわいい人なんだ。素敵に年をとったなあと思う。私たちの年代にとって「Carole King」という名前は特別な響きを放っている。フォーク全盛からビートルズに時代は移り、彼らが時代に与えた高揚も沈静化していく醒めた時代の中で、さりげなく、心地良く、しかし確かな手応えとともに彼女の歌声は、私たちの心の中に浸透していった。

 最初は残念ながら彼女の歌からではなく、彼女のこのかわいさから好きになった。「けっして美しいとは言えない普通っぽい容姿と けっして超一流ではない歌唱力もまた、ひとつのポイントだった」とある評論に書いてあったが、そうかな、美しいと思うけどな。ピアノに向かい、淡々と歌いつづる彼女は本当に美しい。昔むかし、一度だけ彼女に似た人とすれ違ったことがある。 

 大傑作アルバム『TAPESTRY(つづれ織り)』が世に出たのが1971年2月。このアルバムはその年のグラミー賞の主要4部門を制覇した。売り上げは2,200万枚を超えるという。その絶頂の6月にカーネギーホールでコンサートが行われた。その時のライブが四半世紀経って(1996年)CDとしてよみがえった。いまそのCDが私の手の中にある。