100316 ちひろのまなざし

     

 13(土)14(日)と二日間にわたって公民館まつりが開催された。日頃取り組んでいるサークル活動の発表の場としての公民館まつりである。13日は作品展が中心で、今日(14日)は太極拳や踊りなどが披露される。

 先ず開会行事があって、その後今年のオープニングは「本耶馬溪子供神楽」であった。これについてはもう少し述べたいので次回に詳しく紹介する。そのあとに記念講演が行われる。今年は作曲家で歌手でもある「ちひろさん」を迎えて行われた。「心の歌~金子みすゞのまなざし~」と題して約1時間半の語りと歌。彼女は郷土の詩人・金子みすゞの詩に曲をつけ、歌うことを通して「みすゞ」の思いを広く世に知らせることをライフワークとしている。この本耶馬溪との縁は6年前の西谷村からで、こちらでコンサートをするのも6回目である。こちらで音響を担当する彼が「今年はちひろさんか~。張り切らんといけんな!」という。それくらいファンが多い。

 やさしい語り口。金子みすゞとその詩にふさわしい声と語り口。しっとりとした、深みのある、いかにも女性らしいきれいな声。やさしい容姿。棟方志功の版画に出てくる女性に似ていると言ったら彼女はどう思うだろう。あの「ふくよかさ」はそうとしか言いようがない。私としては最高の褒め言葉なんだが・・・・。

 2曲目「大漁」。みすゞの人間以外のものに向けるやさしいまなざし。「・・・海の中では何万の 鰮のとむらいするだろう・・・」というかなしく暗い歌のはずなのに、みすゞのやさしいまなざしとまるで海の底から聞こえてくるようなちひろさんのやさしい声が一つになって、おだやかな明るい世界へと昇華されていく。3曲目「星とタンポポ」。「・・・見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ・・・」。見えるものを形づくっていく、しかし、見えないものへのやさしいまなざし。

 ふくよかで、きれいで、そして、やさしい、ゆっくりゆっくり流れていく、「ちひろのまなざし」。

 ちひろさうんどホームページ   www.chihirosound.com