100314 CM(わんぱくでもいい・・・)

適当な写真がありません。マイ・ピクチャを探していたらこの写真が出てきました。
保存名を「哲学するサギ」とつけました。

 

 どこかでも書いたが、テレビのCMが好きだ。生半可なドラマでは太刀打ちできないものさえあるくらいだ。ましてや今流行のバラエティでは比較にもならない。だからといってバラエティ亡国論に組する気もないし、子どもに悪影響を与えるから画面から消し去るべきだとも思わない。こうした話は人類が生まれて以来繰り返されてきたことだし、だれもが立派だという番組だけになったとしたらそれはそれで大変だし、不気味だし、怖くなってくる。

 CMは時代を映し出すというが、そうした意味で印象的なキャッチコピーがけっこうある。その最たるものが60年代の「オー!モウレツ(丸善石油)」ではないか。駆け抜ける車の風で小川ローザのミニスカートのすそがひるがえり、「オー!モウレツ」と一種独特のイントネーションで発声する。当時の“猛烈主義”を茶化していたような響きだった。今ではどうってことないのに、彼女のそのしぐさに目を奪われていたものである。

 次の年(S45)には富士ゼロックスがCMで「モーレツからビューティフル」と言わせている。ここから70年代に入る。時代の大きな変化をとらえたコピーである。

 私の一番好きなコピーは「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい(丸大ハム)」である。掛け値なしの傑作コピーだ。しかし、こういうCMが作られもてはやされたということ自体、「わんぱく」な子どもたちが少なくなり、そういう環境が急速に子どもたちの周りから消え始めていたことを意味していたような気がする。今では外を走り回ってなんていう子どもの姿を見ることがない。「わんぱく」はすでに「死語」と化した。

 似たものに「たまにはけんかに負けて来い」という東雲堂の二0加煎餅のコピーがある。このコマーシャルは32年間も続いたそうだが、どうも九州限定のようである。