100117 パッセンジャーズ


写真を挿入してみて、ちょっと不気味かなと思った。

 今年第1回目のブログに初めての方からコメントが届いた。私が三光中学校に転勤になった37歳の時に出会った若い先生である。一言で言えば教育に対して「真摯」な先生でした。今は母校の校長として奮闘しているとのこと。そのコメントの中にある「アバターの感想に、まったく小倉と大分の違いはあるけど同じ経験を1月3日にしたので笑ってしまいました」を読んで、自分自身の映画鑑賞の傾向について考えた(ちょっと強引か?)。

 今は映画よりも連続ドラマに嵌まっている。いろんなシリーズを観てきたが、現在は「ドクター・ハウス」と「ボーンズ」である。年をとったのか映画の長さに耐えられなくなった。けっこうシリーズ物も内容的にも映像的にも十分鑑賞に堪えられるようになってきたので、なおさらである。最近観た最悪の映画は「バンコック・デンジャラス」。主演がニコラス・ケイジというので期待していたのにもう最悪。

 逆に、また観たい映画のリストに入ったのが「パッセンジャーズ」である。静かに、しかし、何かが凝縮されるように物語が進行していく。そして、『彼女だけが知らない驚愕の真相(宣伝文句)』を知った彼女の絶望とその後に来る安らぎ。主人公のクレア・サマーズを演じる「アン・ハサウェイ」の気品あふれる美しさに圧倒されるが、もう一人、アーキン役の「デヴィド・モース」がなんともいえず渋みがあって好きだ。「16ブロック」ではブルース・ウィリスの敵役の悪徳刑事を演じたが、彼がいてブルースも存在感を増していたと考えるのは私だけか。

“100117 パッセンジャーズ” への3件の返信

  1. 宇佐の虎ファン

    50を越えてから、飲み会は好きな誰かと飲みたい。大勢でワイワイはもういい、という心境になりました。そうは思ってもなかなか逃げ切れず付き合って結局自己嫌悪。わがままが言えるようになるにはいましばらくかかりそうです。そんな流されまくりの生活の中で、いま藤沢周平にはまっています。30代には全くひっかからなかったページの、一文に立ち止まって思いを巡らす時間がいい。明るく未来を指し示す物語より、じっくり来し方を見つめなおす視線に惹かれるようになってきたのはやはり老人力がつき始めた証拠かもしれません。今年光村図書から過去の教科書に掲載された小説、詩を集めた本が出版され、「鼓比べ」や「木琴」を読んでもやはり若い時と読みが違う。深くなったかどうかはわかりませんが、視点が異なってきたと感じています。

  2. おーちゃん

    昔は、飲み会はできるだけ行かないようにしていました。飲むのに文句は言わないから飲まないのにも文句は言うなと面と向かって言ったりしていました。それがいつごろからか、少しずつ飲むようになり、今では毎晩晩酌しています。といっても、びーる350ml.をやっとです。うちでは家内の方が飲みます。
    藤沢周平の名前が出たので本棚を探すと2冊だけ出てきました。「密謀」と「暗殺の年輪」です。ある方の影響で読み始めたのですが長続きしませんでした。
    あなたのメールアドレスを知らせてくれませんか。お願いします。

  3. 宇佐の虎ファン

    もし私が「密謀」と「暗殺の年輪」から読み始めたらおそらく同じように投げ出したと思います。藤沢周平を読み始めたのは佐高信の「司馬遼太郎と藤沢周平」を読んであまりの激賞に驚いたのと、「暗殺の年輪」のあとに書かれた「盲目剣燕返し」が「武士の一分」として映画化され、しっとりした時代劇にひかれたためでした。最初に読んだのが、「用心棒日月抄」シリーズの第4作「凶刃」。読み終えて1巻から読みなおし、そこからもう20冊以上になってしまいました。松下竜一、城山三郎、高杉良、そして藤沢周平。佐高信のいう「弱者の視点から」「含羞の人」という共通点をもつ作家に惹かれます。本について話すのは楽しいですね。そんなご縁を三光中学校で得たことは忘れられない思い出で、特にあのすばらしい図書室があったればこそとなつかしんでいます。メールアドレスはここに書いていいかわからないので近日中にお知らせいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です