![]() |
![]() |
この時期になると庭の中はほんとに寂しくなります。夏から秋にかけてあんなに色鮮やかだった植物たちも、すべてが色を落とし、葉が枯れて、静かに眠りについています。それでもマンサクの木の下では6月に種まきから始めた「さくら草」がそっと花芽を覗かせています。あと少しで可愛いピンクの花を開いてくれるでしょう。南側のテラスはビオラの苗が占領しています。種まきが遅くなったためまだ花芽は出ていません。
12月には山茶花が満開でした。南側の木は大きくなりすぎたが、その分花も溢れんばかりに咲き誇っていました。たしかこの花はここに移ってきてから植えたものです。すぐ横にあった八朔の木は母親のために部屋を建て増した時に切ってしまった。時期になると近所の人がもらいに来るほど、大きな美味しい実をつけていたのだが・・・・。
東側の隣家との境にはピンク色の花を咲かせる山茶花を数本植えた。築百年以上は経っていたその家も壊され、大分伸びた山茶花が吹きっさらしになって寒そうだ。上品な色の花で、高橋元吉の詩、山茶花にある「うすきときいろもさし」という一節を思い出した。朱鷺色とはどんな色?ひっそりとして、哀れで、悲しみをこめた淡い桃色と思うのは、いったん絶滅したトキのイメージからか。
そろそろ「ろうばい」が咲く頃です。