091115 吾亦紅(2)


2階の書庫から見つけ出したLPのカバー。
ベンを誘惑するミセス・ロビンソンの素敵な足。
それを見つめるベン(ダスティン・ホフマン)のなんと若いこと。

 「八ヶ岳」。私が30の年、急性肝炎で長期入院をしました。そのおかげでいまでも別な意味で「キャリア」と呼ばれています。その時に、島での教え子が見舞いに持ってきてくれた2枚のカセットテープ。陽水の「断絶」と杉田二郎の「題名のない愛の唄」を毎日まいにち聞き続けました。川下くん、ありがとう!好きな歌は「積木」でしたが、youtubeにはありませんでした。代わりに安曇野に行ってしまった千晴にぴったりの「八ヶ岳」を見つけました。妻子を持つ若い男の幸福感を見事に歌いきっています。

 「春うらら」。歌詞は色っぽいがいやらしさは感じません。でないと、いままで残るはずがない。メロディーもそうですが、「ほてりほてり」などのオノマトペがたくさん使われ、それが効果的です。これを始めて聴いた時はショックを受けました。30過ぎだったと思うのですが、自分的には中学生か高校生。いちばん興味津々な頃で、布団の中で親の目を盗んでエロ本を見ているような心境です。もう一度聴きたいと思い続けていたので、見つけた時にはぞくっとしました。

 「ダスティン・・・」を聴くとやはりあのシーンが浮かんできます。結婚式場でベンはエレインの名前を叫ぶ。16回も・・・・。永遠の青春映画です。もちろん私もそこが大好きです。だけどもっと素敵な場面があります。それは、二人はバスに乗り込み、ベンが最後に見せた、間の抜けた放心状態の表情です。これがどうしても演技だとは思えませんでした。そこに、“サンド・オブ・サイレンス”が流れる。ステレオはなくなったのに、いまだにLPを大事にとっています。

 (1)で書いたように、収録曲がいつも 変わっています。たとえば、最初は入っていた五輪真弓の「恋人よ」や村下孝蔵の「初恋」が姿を消しました。これでは決定版になるのは当分無理です。進化しているといえばカッコイイのですが。